容姿・経歴・その他メモ

茶髪黒目のショートカットヘアの少女。
幼い頃にオーヴァードとしての力を親に見せた結果、“バケモノ”として拒絶された。
教育者であることを誇りとしていた両親のその態度は、少女を深く失望させ、絶望させた。

騒ぎを聞きつけたＵＧＮによって保護されたが、その時の心の傷からか、誰かを傷付けていないと自分がここにいると実感出来ないというトラウマを覚える。
そのため、酷く攻撃的な態度をとることが多く、チルドレンとしての任務はこなすものの問題行動は度々叱責の対象となっている。

友人と呼べるかは分からないが、自身を気に掛けてくれる人物がいるものの、両名ともに「ウザい」と切って捨ててしまっている。
反面、自分はあぁはなれないという思いを抱いており、その目には僅かな憧れが見え隠れすることはある。

１０歳頃よりＵＧＮの保護下で育っている。
そして、イザベラ・ヨギ・アルベルダが教官をしていたＵＧＮの教育施設に２年前までいた。
そこで先輩となる羽場見と出会い、何故か自分に世話を焼き、逃がしてもくれなかった腐れ縁から名前をお互いに名付けあった。
自分とは違い、正統派にチルドレンをしている彼を羨み、思わず光（ライト）と軽口を叩いてしまったのが、そのまま名付けに繋がった。
彼がどういう意図で、自分を気にし続けていたのかは今だによく分かっていない……。

良くも悪くも現実との折り合いのつけ方に失敗してしまった女の子。
それが、葛西　呉香である。

最近、幼馴染とも、心許して親友とも……恋人になれなかった相手ともいえるべき人物、羽場見来兎を失った。
敬愛……はしていないが、憎んでもいなかった相手……教官であるイザベラ・ヨギと共に。

２人はやり方は違えど、チルドレンの未来を憂いて逝った。
だからこそ、思う。
私が、背負わねばならないと……。

彼らが夢見た、チルドレンが一人の人間として、笑い生きていける世界を作るため。
そのために、力を尽くさねばならないと。

少女は一人、そっと胸の中で、覚悟を決める。

その覚悟を示すように、彼が……来兎が遺したパーツを《自動体内除細動器》で、彼女は自身の心臓に移植した。

――もう２度と離れない。そう、誓うように。

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