人は何故生きるのかを考えた末に『楽しいから生きるのだろう』という結論に至ったレネゲイドビーング。
故に衝動がままに楽しいことを求める。美味しそうな食べ物があればまっしぐら。かわいい奴はとりあえず撫でる。
されど楽しい時間に無限はない。必ず終わりがやってくる。これは寂しい。なんとかならんか。
辿り着いたのは戦闘という舞台。死というスリルも楽しいと思った時に気が付いた。
『死闘の末に討ち取られるなら、この戦いを楽しみながら死ねるのではないか？』と。
結果、質の良い戦いをするためだけに手加減も裏切りも策略も覚えた自由奔放な人外が出来上がる。
無論、ジャームになってやるつもりもない。人生最高の瞬間を冷静に迎えられないなど笑えんわ。
基本的には弱きを助け、強きを挫こう。その方が良い戦いに巡り合える。
全ては楽しみながら死ぬ。ただそれだけのために。

加速。加速。加速。
それだけ。

自分の速度を上げて動き回ったり、他人の速度を瞬間強化したり、起こした風を加速させたりとある程度幅は効くが……
本人が瞬間加速による攻撃と回避行動による高揚感を得る事にこだわっているためにあまり陽の目を見る事はない。