容姿・経歴・その他メモ

ナチスの誇る超人兵士……の、出来損ない。
一見すると鋼の鎧を身に纏った偉丈夫だが、実際のところその黒鉄の装甲こそが彼の肌そのものである。

“竜”の亡骸を用いた超人兵士の量産計画。
アーネンエルベでは、健康で未来ある若者を使ったその計画に先立って“ジークフリート計画”というものが提唱されていた。
傷病兵、退役軍人を対象に、肉体の機械化による原隊復帰を目指したそれは、「不死の軍隊」を作ることを目的としたもの。
“竜”への適合が認められた■■■は、他の志願者100名と共に明瞭な意識を保ったまま全身を機械に置換されるという拷問まがいの手術を経て、晴れて装甲歩兵（パンツァーゾルダート）の一人となった。

手術による死者は少なく、計画は一見して成功したかに思えた。
実戦に投入された彼らはそれなりの戦果をもたらしはしたが――最後には壊滅的な被害を自軍に与え、そのほとんどが廃棄されることになった。
唯一、「不具合」の発生しなかった■■■は処分を逃れたものの、忌まわしい失敗の産物である彼を、その他の超人兵士のごとく敬うものはそういない。
彼はただ兵士（ゾルダート）とだけ呼ばれている。あたかも備品のように。

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