「この世界は本当に『リアル』なのかな？」

胎児時点で覚醒していたＫ市在住の中学生オーヴァード。
その知性とレネゲイドの力で現状を正しく認識できたのは生きていく上では幸福だったが人間としてはおそらく不幸の始まりだった。少々裕福ではあるが一般的なごく普通の両親から愛されその期待に応えるためと『バケモノ』だと思われないために完璧な演技力を身につけたのは皮肉としか言えない。
非日常が両親を危険にさらす可能性を減らすために顔なき情報屋の道を選び情報工作力による社会的な保護と将来的な資産確保に努めている。家族には『株とかやってるの』……まあ実際にやってるのだが。
ＵＧＮにはイリーガルとして情報提供と非常時の実働を取引材料に自身と家族の安全面での保護を受けている。

家族には隠しているが実家の近所にセキュリティの高い高級マンションの一室を購入しており、情報屋としての拠点にしているが設置しているのはサーバーではなくワークステーション。ＯＳやソフトウェアは満載だがＳＳＤにもＨＤＤにもデータの類はほぼ空っぽでありデータの出力もＵＳＢメモリなどに移す場合を除きモニタ出力かプリントアウトののち消去or裁断の上破棄と言う偏執的なまでの情報管理体制を取っている。

その能力はピュアノイマンに相応しく高い知性と高度な情報収集能力による予知にも似た支援能力。
実戦闘力は皆無だが、『Ｄロイス：申し子』の力もありそれを補うに足るものと言える。