容姿・経歴・その他メモ

　大森市に住む高校生であり、その道では名の知れた不良学生、それが加賀千景という男だ。

　彼はほんの少し裕福な家庭に生まれた。そのおかげで恵まれた境遇であったが、彼が14歳となった頃、母親が事故に遭い早逝。ふさぎ込むようになる。半年休職した父など周囲の人間の愛情と尽力でなんとか持ち直すも、その間に裏社会の扉を叩いてしまった。犯罪行為に手を出すことはなかったが、自分よりも酷い境遇にある子供が大勢いることに心を痛めていた。

　高校生になると、父親が妻を亡くした悲しみを忘れ、息子を養育するため海外赴任を繰り返すようになる。部活動に所属する気も起きなかった彼は、持て余した時間で、社会からあぶれた子供たちの為に何かできないかと考えだした。様々な伝手を作り、街を駆け回り、ストリートチルドレンや不良生徒たちに声をかけていった。
　居場所のない子供が、親と喧嘩した子供が、非日常に憧れるが実際にリスクを負いたくない子供が、犯罪から抜け出したい子供が。彼らが同じような境遇の子供たちと語り合い、家族のように過ごせる場所を作ってやりたい。その一心だった。
　その結果完成した『BLAZE』は、カタギには手を出さないことを絶対のルールとした。何かあった時に守ってやれるように。


しかし、結局自分の手で全てを管理することは叶わず、しかも自分をきっかけとしてチームは崩壊してしまった。
その始末をしてくれた胡桃市の面々には深い恩義を感じており、また、彼も他の学生が同じような経験をしないように、彼らに力を貸すことにした。

セッション履歴