容姿・経歴・その他メモ

　巨大な蛇に変身するオーヴァード。自らを小型化したかのような蛇を使役し、連携をもってその巨体で轢き潰す。その牙には毒が内容されており、この牙に刺された者は徐々に衰弱し、さらに動くことが困難となる。また、この毒を霧状に散布することもできる。
　FHとしての行動は、随所に出現しては毒をまき罹患させるというもの。これはレネゲイド由来の毒であり通常の医療機関に治療することはできない。UGNは彼が出現した際には傘下の病院を動員し、オーヴァードの医師の手によって治療を行っている。しかし被害は完全に抑えられずこれにより死亡した人間も多くいる。また、この毒に含まれるレネゲイドウイルスに共鳴して罹患した人間がオーヴァードとして覚醒した例も見られている。
　UGNと過去交戦した記録が残っているが、全滅・敗走のため取り逃がしている。

履歴

　彼は医者と看護師の夫婦の間に生まれた。だが、その実は母の不倫相手との子だったのだ。幸い命を奪われることこそなかったものの、その扱いは非常に悪いものであった。母は子供を捨て不倫相手と駆け落ち、父は男手一つで子を育てるという事もなく、ただ家において食事を出す以上の関わりを持つことはなかった。
　彼が一番心を通わせることが出来たのが山にいた蛇だった。家にいることで父にまるでいないもののように扱われる境遇に耐えかね、外と飛び出したその時に出会ったのがこの蛇だった。蛇は奇妙なことに彼を襲うことなくただ見つめていた。目が合った。多くの人間が視界を認識したときにはすでに見ているそれは、彼にとって初めての経験だった。自分がみられている。自分がここにいる。それを他の者が目に映している。彼は以降山に入ってはこの蛇と心を通わせた。
　

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