容姿・経歴・その他メモ

　平凡な家庭に生まれた平凡な明るい女の子として幼少期を過ごす。優秀な姉がおり、母親からはそんな姉と常に比較されてきた。一方、姉からは溺愛されており、早紀もそんな姉に懐いていた。しかし、早紀が小学校3年生の頃、公園での遊びの帰りに姉と共に交通事故に遭い姉とは死別してしまい、早紀も顔に一生消えない傷跡を残してしまう。その時、初めて母親より「アンタさえいなければ……」と憎悪の感情を向けられてしまう。
　大好きな姉を失ってしまったショックから、その後は一変して暗い性格になってしまう。母親も、そんなショックから立ち直れずますます早紀に対して無関心となっていく。早紀の家庭での行き場は失われ、学校でも暗い性格と事故によって負った傷跡の残る醜い顔のせいでいじめに遭ってしまう。学校、家庭共に行き場を失った早紀は孤独に苛まれてしまう。
　それから月日は流れ、中学生になるも学校でのいじめは止まない。そんなある日事件が起きてしまう。いつものように学校でいじめられていた早紀だが、いじめの主犯である近藤 遥香に言われた一言
「アンタ姉が居たんだって？しかも死んでるっていう。まぁどうせアンタに似て不細工でどうしようもない奴だったんだろうけど？」
と言われ、早紀の中で何かが壊れてしまう。早紀はオーヴァードとして覚醒し、遥香を含めたいじめっ子に対して大怪我を負わせてしまう。学校で行われたその凶行はすぐに学校中に広まり、両親へと伝わってしまい、それを聞いた母親はついに壊れてしまう。
「アンタのせいよ……アンタのせいで舞は死んだのよ……返しなさいよ！私たちの舞を返しなさいよ！このバケモノ！」
その後すぐにUGNによって記憶の処理は行われたものの、母親とは軋轢を生んでしまい信じることが出来なくなってしまう。関心を向けられないにしても肉親ということで信頼していた母親に裏切られたショックにより母親に対して暴力を振るうようになてしまう。その結果、父親にも見限られ家庭は崩壊し、両親も離婚してしまう。早紀はショックから自分の心を守るためにこの時の記憶を封印、忘れたことにし、自分の中に居るもう一人の存在“沙那”が行ったということにしている。
「私は悪くない……姉さまが死んだのもアイツ等が怪我をしたのだって全部“沙那”がやったことなのよ……」
　その後、早紀はUGNに保護されることになるが、オーヴァードとしての力に対して憎悪している彼女はUGNに対してもよく思っていない。しかし、養ってくれる両親を失ってしまった早紀は、それでも生きていくために力を使いUGNに頼っていくしかない。≪普通≫を羨み憧れる女の子《関根 早紀》は今日も嫌いな奴“霧谷 雄吾”の要請で新たな現場へと向かうのである……。

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