髪

黒　雛鳥の羽毛のようにふわふわとしている。

瞳

黒　光の加減によっては赤黒く見えることも。

肌

白　陽光に当たっていないだろう。

　5月17日生まれ。寡黙気味ではあるものの無口と表すほどでもない。社交性は低くはないが、初対面であったり大柄で粗暴な者を前にすると萎縮してしまいがち。無性的な振る舞いから大人たちには少し距離を取られている。
　暗闇にトラウマでもあるのか、常に小さなランタンを携帯している。

君の実家は黒髭島において最も発言力のある家の一つだ、子供たちには関係ないが大人は君に気を遣っている。君はPC3と仲が良い、抱いている感情に何と名前を付けるかは自由だがとにかくPC3とは仲良しだと思っているはずだ。

　嫡男を欲していた家に生まれた次女。優秀であれどじゃじゃ馬な姉と比べられることが多く、大切に扱われてこそいるが自己肯定感はあまり高くない。姉はとうに成人済であり勘当済。国外を飛び回っている。
　旧時代的な家庭で上に立つもの、男だと期待され、嫡男としての教育を受けている。そのため、所謂「女の子らしい趣味」と無縁であり、密かな憧れを抱いている。制服は着ていてもなんにも言われなくて良い。

　家の蔵で見つけた隼（天空の隼）が初めての友達。今よりずっと幼くもっと避けられてて寂しがりだった時、寝床から抜け出して徘徊する癖がありその際に出会ったもの。この出会いがきっかけで寂しさが紛れ、それによって今の”友達”だと思っている存在と仲良くすることができたのだと思っている。
　所有者と所持品の関係ではあるものの、無機物でありながら意思を感じさせるこの隼を恩人のように感じている。
　この隼とは四六時中常に共に行動している。そのためか、夜間の真っ暗闇で隼の存在を感じられない時を恐れている。ランタンを携帯しているのはこのため。
　物心が着いた時から一人の部屋が与えられ、一人で就寝していた。それに慣れていたはずだったが、隼という友達と眠るようになり「暗闇では友達が居なくなってもわからない」と考えるようになった。それでも孤独感は紛れず、今でも月も沈んで星灯りだけの夜は寝られないこともある。

IM:p-67