容姿・経歴・その他メモ

ある夜のことだ。
那名地の邸に忍び入った化生がその家の姫の一人を攫ってしまった。
化生は攫った姫からその血を吸いつくし、また、自らの血を注ぎ込むことで姫もまた化生に変えてしまった。

それからそれなりの時が経った。かつての化生は姿を消し、元姫君の化生は今は一人で生きている。


レトロな服に身を包む、15～16歳くらいの少女に見えるレネゲイドビーイング（RB）。N市にある古めかしい屋敷の住人。
平安時代中期の生まれ。人間だった時は、さる大貴族の分家・那名地家の姫の一人だった。
宮中に女房として出仕した経験もあり、現在名乗っている「式部」というのはその女房名の一部。本名は親族と許嫁しか知らない。
吸血鬼によって自らも吸血鬼となった女。記憶や人格などの精神部分は連続性を有しているが、身体を構成する細胞はレネゲイドに置き換わっているため、人間と呼ぶのは不適当。

式部をRBに変えたのはオリジン：レジェンドによって吸血鬼として存在を得たRB。吸血鬼の特性として生者をオーヴァードのみならず、自身と同じ吸血鬼に変える能力を持っていた。その為、式部もオリジンこそ違えど吸血鬼としての様々な特性を得ている。
例えば、狼や蝙蝠に変身できる、人の血を栄養源とする、銀に弱い、日光に弱い、他人の家には一度招かれなければ入ることはできない、流水は渡れない、にんにくが苦手などである。（平安時代の日本に発生したRBだったので、十字架や教会等キリスト教周りの伝承の影響は見られない。）
むやみにエフェクトを使うことはしないが、領域操作を駆使することで、ある程度吸血鬼の弱点を克服することが可能。領域に入った時点で日光を別の光に変質させ、他人の家でも領域内に取り込むことで自分の領域であるとし、領域内の狭い範囲で水の流れを強引に止めることで川や海も渡れる。

数奇なことに遺産：銀色の腕に選ばれてしまったため、自分の左腕が自身を殺傷するための最大の武器となっている。普段は厳重に封じているため、ただの腕以上の機能はなく、苦痛を負うこともない。ただし、戦闘などその機能を解放すれば強力な武器となる反面常に自傷ダメージを負い続けることになる。蝙蝠や狼、霧に姿を変えることができるが、銀色の腕はその対象に含まないので変身が不完全となるため、実質的に使用できない状態である。

都築京香がFHを離反し、ゼノスの首魁として動き始める前からの協力関係。血液の供給や住処などの手配、銀色の腕の封印など色々と援助を受けており、その対価としてエージェントとして活動している。都築京香に対しては、親愛や友情などの気持ちを持ちつつ、レネゲイドの進化については今一つピンときていない。

諧謔と倒錯と老獪さが入り混じった少女然とした性格。

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