仲間想いであり、チームメンバー4人を家族のように思ってしまっている。無愛想に見えるが優しく、マメで良くメンバーの様子を気遣っている。
趣味らしい趣味はなく、ほぼ鍛錬をしている。最近は知識の収集も加わった。「オーヴァードも人もジャームも、ただ生きているのには変わらない」という考えを持っている。

外国の名もない紛争地域の生まれ。5歳の時点で親に売られ、9歳で傭兵達の荷物持ちをしており、その際に遺産のレネゲイドに感染、互いに惹かれ合う様に手にした弓で傭兵達を皆殺しにしてから、普通の生き方を諦めて傭兵紛いの事をして自らと同じ境遇のスラムの子供達を食わせてやっていた。

13歳でFHに拾われ、チルドレンとしてその後は様々な破壊活動を命じられるままに行っていたが、ある時レネゲイドをばら撒く仕事を依頼され、それによって風下にあったスラムの子供達は感染しジャーム化する。
それらの処理を命じられ、真実に気付いたのは全てが終わった後だった。

苦悩と悪夢に苛まれながらも、15歳の頃に変わり者が運営するセルに所属する事に。メンバーを家族と呼び、行き場のない者達の拠り所となっていたそのセルを彼女自身も気に入り、苗字はセルリーダーと同じものを貰い受けた。

しかし、18の頃にセルはUGNの部隊によって壊滅させられる。正義の名の下に非武装、非オーヴァードの者達でもセルメンバーであれば処分されて行った。その時に1度死んだが、遺体がFHに回収されて機械の心臓を埋め込まれて蘇生。全てを失った代わりに更なる強さを得た。

20歳の頃に中東での大規模な作戦に参加することが決まり、その際にFHチルドレン達の訓練を任される。2年後を目処に、死兵になる様に育てろと命じられたが、かつてのセルでの暖かい思い出が判断を鈍らせ、チルドレン達を親愛を以て生き残れるように厳しく訓練した。
しかし愛を知らない純正のチルドレン達は彼女の愛を受け取り、彼女の為に死ぬまで戦う死兵となった。

2年後、22歳の大戦にて生き残った者は1人としておらず、彼女も戦場で死んだ…のだが、機械の心臓がレネゲイドに感染し、自己進化と浸食を繰り返す物質に変化してしまう。
結果彼女は再び蘇る事になり、その功績を讃えられて昇格の話も出たが全て断った。

しかし、優秀だった為様々な任務を任される。チルドレンや他のエージェントを長持ちさせる、命令に遵守させると評判であり、その度に摩耗して行った。
26歳の現在、とある問題児のチルドレン達を任され、使えるようにしろと言われる。押し付けられるまま日本に旅立って2年、穏やかな日を過ごしている。

FHが某国を暴力で荒廃させ、核保有軍施設を掌握したのが切っ掛けとなって大戦が勃発。UGNは某国政府と協力体制を築き、米国友軍の扱いで幾つもの部隊が展開される。しかしジャームによる圧倒的な個の力で盤上を死んでも荒らしまわるFHエージェントのせいで苦戦を強いられていた。が、潜入部隊による奮戦で管轄していたマスターエージェントが倒された報が伝わり、士気が激減。
そのまま状況終了…になる予定だったが、残存のFHエージェントによる悪足搔きによって軍用ミサイルが周辺国に放たれ、甚大な被害を齎した。結果的に某国は事実上解体され、UGNも少なくない損害を受けた。

某国にUGNが派遣された理由、それはプライメイトオーヴァードを作り出せる「かもしれない」特殊なアンプルの確保の為だった。派遣された特殊部隊が奪還に動くも、部下を失って復讐鬼と化したアトフとの戦闘による施設崩壊により永久に失われたものと思われた。
しかし、アトフは偶然にもこのアンプルと共に地下に落ち、適合してしまう。その情報は彼女が日本に来国した時点で発覚した。
彼女の危険度とオーヴァード全体の将来を天秤に載せ、現在UGNは厳重監視の下静観している。