“壊れ伝う波動”宇川 典也
プレイヤー:アカツキ シフル
- 年齢
- 16歳相当
- 性別
- 男
- 星座
- 不明
- 身長
- 165cm
- 体重
- 45kg
- 血液型
- AB型
- ワークス
- UGNチルドレンA
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- ハヌマーン
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 2
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- +9=15
- 戦闘移動
- 20
- 全力移動
- 40
経験点
- 消費
- +127
- 未使用
- 35
ライフパス
出自 | 出自は抹消されており不明 | |
---|---|---|
天涯孤独 | ||
経験 | 被検体となる以前の記憶は無く、UGNでの記憶しか持っていない(そもそも以前に当たるものが無い可能性もある) | |
純粋培養 | ||
邂逅 | 1人、親身に接してくれる教官がいた | |
師匠 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | |
素体 | 16 | |
衝動 | 侵蝕値 | |
殺戮 | 18 | |
その他の修正 | 11 | |
侵蝕率基本値 | 45 |
能力値
肉体 | 4 | 感覚 | 2 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 11 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | ||
回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 4 | 調達 | ||
情報:UGN | 1 | ||||||
情報:面影島 | 2 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
D | 対抗種 | ― | オーヴァードへ攻撃時、ダメージ+2D、HP3失う | ||||
S | 日常 | 庇護 | / | 疎外感 | |||
小鳥遊 小夜 | 遺志 | / | 悔悟 | ||||
都築 京香 | 執着 | / | 不安 | ||||
石猪 賢護 | 信頼 | / | 不安 | ||||
小寺 義孝 | 誠意 | / | 憐憫 | ||||
寧々峰 嶺祢 | 連帯感 | / | 脅威 |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
アタックプログラム | 5 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
達成値LV*2 | |||||||||
ハードワイヤード | 5 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
ブラックドッグ専用アイテムLV個常備化、侵蝕率基本値+4 | |||||||||
サイバーアーム | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
素手データ変更、侵蝕率基本値+3 | |||||||||
バリアクラッカー | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 4 | 80% | |
装甲無視、ガード不可、シナリオLV回 | |||||||||
獅子奮迅 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | 範囲(選択) | 武器 | 4 | ― | |
範囲(選択)に変更、シナリオLV回 | |||||||||
先手必勝 | 3 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
行動値+LV*3、侵蝕率基本値+4 | |||||||||
影走り | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
戦闘移動、離脱可、エンゲージ接触時移動継続可、封鎖無効、シナリオLV回 | |||||||||
ライトスピード | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | 100% | |
同メインプロセスでメジャーアクションを2回行える、C+1、シナリオ1回 | |||||||||
リフレッシュ | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | ― | |
バッドステータスLV個回復、暴走解除不可、重圧下使用可、シナリオ1回 | |||||||||
ショート | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | ― | ― | |
電動機器を破壊、必要ならRC判定 | |||||||||
電波障害 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | ― | ― | |
電波通信機器を無効化、必要ならRC判定 |
コンボ
デトネイトサージ
- 組み合わせ
- アタックプログラム
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 10
- 31
- 4
- 100%以上
- 4
- 10
- 33
- 4
- 4
サイバーアーム、バトルマニューバ適用下
デトネイトサージ‐ハイトランスミッション‐
- 組み合わせ
- アタックプログラム+バリアクラッカー
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 10
- 31
- 4
- 100%以上
- 4
- 10
- 33
- 4
- 4
サイバーアーム、バトルマニューバ適用下、装甲無視、ガード不可
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サイバーアーム | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | LV+3 | 5 | 至近 | データ変更後 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
バトルマニューバ | その他 | 白兵判定達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 白兵判定達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 白兵判定達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 白兵判定達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 白兵判定達成値+2 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
33 | 189 | 0 | 0 | 222 | 35/257 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
人物像
UGNに保護された、ある計画の被検体。
訓練と教育を受けた後、UGNチルドレンとして命じられるがままに任務に当たっている。
目覚めてから僅かな年月しか経っていないためか、自我が希薄。
いわば設定されていたのか、言語等の基礎教養は初めからある程度有しており、一定の一般常識も訓練により身に着けている。
身体構造は人、オーヴァードのそれに近いが、一部人工的な器官が見受けられる。
能力
レネゲイドに作用し、これを破壊する電磁波を発することができる。
この現象を例えるならば、身近なものでは電子レンジに近い。
電子レンジは、水に作用する電磁波を放ち、輻射熱によって水分を加熱、蒸発させることで食品を温めている。
彼の電磁波は、これと似たようにレネゲイドに負荷をかけ、オーヴァードの身体を破壊することができるのだ。
だが電子レンジであるならば、金属等でできた機械が水を含んだ食品に向けて電磁波を放っている為、機械側には何の問題もない。
しかし彼はオーヴァードでありながら同じくオーヴァードに向けてこの電磁波を放っている。
当然電磁波は自身にも作用し、その身体を破壊してしまう。
ただしある程度の指向性と身体的な耐性はあるようで、直ちに死に至ることは無い。
また電磁波であるため、強力な磁気による電子機器の破壊や、電波の撹乱にも応用できる。
ある計画
強力な対抗種を人為的に製造する計画。
レネゲイドを強く憎んだある人物がすべてのオーヴァード、ジャームを殲滅するために発足した。
宇川典也は数少ない完成品の一体であるが、稼働前に研究所を制圧したUGNに保護された。
資料よると被検体CR-57と呼称されていた。
経歴
2年前:暴走する対抗種がオーヴァードを次々と殺傷する事件が起こる。
その事件の首謀者が潜んでいた研究施設をUGNが制圧した際に保護された。
UGNチルドレン扱いとなり、UGN施設にて教育、訓練を受ける。
能力の関係上、隔離気味な生活を強いられていた。
しかし指導者に従うように設定とでもいうべき処置がなされていたのか、一切反抗する様子はない。
数ヶ月前:FHチルドレン“ナイチンゲール”と会敵。
現在:面影島の高校に転入する。
ハートレスメモリー第一話『バードケイジ』
“ナイチンゲール”の捜査の為面影島に赴き、現地の高校に転入。その際なんの間違いか潜入捜査用の疑似人格タイプR-35を使用し「ちょりーっす」と発言。学内ではナウなヤングを演じている。捜査開始直後に発見した“ナイチンゲール”は小鳥遊小夜と名乗り、既にFHではないと述べる。
任務はあくまでも捜査、監視であるため事を荒立てはせず監視を続けていると突如ワーディングを感知。発生源へ向かうとそこには数十体のジャームと“ソングバード”の姿があった。ジャーム処理後、現場に居合わせ嫌疑のかかっている“ソングバード”について洗ったところ、彼は既に死亡していることが発覚。
この件について小鳥遊小夜に尋問を試みたところ、そこでなにごとも無かったかのように日常を送る“ソングバード”と邂逅する。小鳥遊声と名乗る彼は見紛うこと無く、生きているように感じられた。そして小鳥遊小夜は、このとおり小鳥遊声は今も生きており、ただ二人で幸せに暮らしたいだけであると弁明。その言葉は嘘偽りなく聞こえた。いや、信じたいと、思ったとでもいうのだろうか。情報に間違いがあったとしか思えない光景を見て、現場判断で尋問を終了。彼女達を再び泳がせることに。
捜査を進めていくと、黄泉還り、オモイデ様などの逸話が面影島には存在することが判明。しかしあくまでも伝承に過ぎず、確たる根拠は得られなかった。
捜査が難航する中、突如として小鳥遊小夜、小鳥遊声の襲撃を受ける。なぜ、疑念を感じながらも既に暴走、あるいはジャームと化していた両名を処理。横たわる彼女達に銃身を突きつけ弄ぶ寧々峰禰祢々を静止し、変わらぬ表情にどこか悲しさを湛えた瞳で二人を看取った。
これにより“ナイチンゲール”捜査、監視任務を完了。新たに賢者の石適合者の監視と、成り行きで並行していた島の捜査の続行を改めて命じられる。
潜入中の学校へ再び登校すると、そこには亡くなったはずの小鳥遊小夜の姿があった。
ハートレスメモリー第二話『イエスタデイ・ワンス・モア』
再び目の前に現れた、亡くなったはずの小鳥遊小夜。息を吹き返したのか?それとも、本当に黄泉還ったとでもいうのだろうか?小寺義孝支部長に状況を確認するも状況は以前不明。なにごとも無かったかのような顔をしている彼女に探りをいれたところ、なんと昨日の戦闘のことを本当に憶えていないようだ。正確なことは何もわからない。しかし「ただ平穏に暮らしたい」それが彼女の望みだったはずだ。そうであるならば、今もなお生きていて、その望みがかなっているのであれば、それでいいのかもしれない。そんな思いからか、ふと「幸せか」と問う。彼女から帰ってきたものは「どうだろうな」という曖昧な答えだった。また、小鳥遊声は健在かと調べたところ、彼の姿はどこにもなく、島の人間は誰も彼を覚えていないようだ。
自身のクラスでは転校生の石猪賢護、宇川典也、新任教師の小寺義孝の歓迎会として、駄菓子屋へ行き、そして海に行くことに。サザエ取り、BBQなどで向井忠らと盛り上がる体でその場に対応しているところ、なぜかバケットくんと寧々峰嶺祢と遭遇。
気づかれないようにその場を離れ、遺体の処理を担当していた寧々峰嶺祢に小鳥遊小夜の件を問う。曰く、誰が運び出したでもなく、自力で動き出したでもなく、本当に突如として小鳥遊小夜、そして声の遺体が消えたという。その会話の際、こちらの方が学校に入りやすいからと、寧々峰嶺祢から面影冬日の依頼の代行を頼まれ、メモをもらう。彼女に何かあった場合、メモに記された学内のとある場所を調べろということらしい。しかしこのメモ単体では正確な場所はわからないようだ。
クラスの輪へ戻り、BBQを再開。そして最期に花火をすることに。場の流れに従っていると面影小春が不意に話しかけてくる。「演技みたいなのやめたら」「みんなと仲良くなりたくないの」という核心をつく言葉。まさかバレたのか?彼女は何者だ?焦燥と疑念を感じるも、どうやら今のところ敵意は感じられない。一度その場は流すことに。
その後、寧々峰嶺祢から面影冬日が死亡したという連絡を受ける。件のメモのとおり動く必要がありそうだ。だがしかし、翌日学校へ向かうと、彼女はなにごともなかったかのように登校していた。
少し探りを入れていると、面影小春が近づいてきたため、冬日はその場を後にする。そのまま小春と少し会話した際、石猪賢護と不意に彼女が触れたとき、妙な反応をみせていた。
話とは違うがこの状況を精査するためにも必要であると考え、石猪賢護にも事情を話し、メモに書かれているものを探すことに。彼の持ち合わせていたもう一枚の紙片と合わせ、正確な場所を特定。するとそこには黄泉還りについて調べたデータが入ったディスクと、面影冬日、七姫薫からの手紙があった。一部始終を読んだ後、寧々峰嶺祢宛と、真田博人宛を当人に渡す。
六白霧人と名乗る人物が「黄泉還りについて知りたくはないか」と話しかけてきた。何者か、何が目的かは不明だが、既にある程度こちらの事情を把握しているようだ。現地の情報に詳しいと思われこちらにも有益であることから、一部の情報を共有するよう協力関係を締結。
調査を進めた結果、面影冬日は時雨京一郎に殺害されたと判明。彼は黄泉還った妻と共に暮らしており、黄泉還り現象の妨げになるような要因を排除しているようだ。黄泉還りを肯定し「妻といつまでも平穏に暮らしていたい」「君たちにもわかるだろう」という時雨京一郎。それの是非はわからない。しかし彼は民間人を殺害している。たとえ被害者が黄泉還ったとしても、UGNとしてはそんな不透明な現象を論拠に良しとするわけにはいかない。苦しい戦闘の末ジャームとして時雨京一郎を処理。彼は最期に「妻には旅に出ると伝えておいてくれ」と言い残した。宅内に黄泉還った妻の姿は無く、来客用にお茶を入れようとする形跡だけが残されていた。
後日、学校で偶然二人きりになった小鳥遊小夜が不意に「プランナーに気をつけろ」と告げてくる。その刹那に感じた鋭い気配は過去のナイチンゲールのようであったが、次の瞬間、もうそれはなくなっていた。
ハートレスメモリー第三話『インベーダー・フェスタ』
縁切りの祭が近づいたころ、六白霧人が訪ねてきた。「キミは狙われている」そう警告する霧人。UGNとしての活動が感づかれつつあることを確信するも、向こうから実際に対処を受けるまであくまでも様子を伺いながら島への潜入を続行することに。
支部に霧谷雄吾から連絡が入る。どうやら黄泉還り、オモイデ様の件にFHも手を出しており、小鳥遊小夜はあえて泳がされていたようだ。しかしFHの具体的な思惑は、現段階では分からなかった。
縁切りの祭り当日、向井らクラスの面子と来場し、たこ焼きやかき氷を食べていると、小寺義孝支部長が見知らぬ女性を連れているのを見かける。茶化すように(潜入用疑似人格タイプR-35で)話しかけてみると、はっきりとはしないがどうやら昔からの彼女らしい。しかし支部長は過去に想い人を失ったというような話を聞いたことがあるが、聞き違いだったのだろうか。
祭りも終わりに近づいたとき、突如民家のある方角から火の手が上がる。どうやら位置を鑑みるに自身が宿にしている家のようだ。そして周囲に目をやると、気づけば村人は正気を失い、なぜかこちらに襲い掛かってきた。何者かのワーディングに近い作用によるもののようだが、できる限り民間人に危害を加えたくはない。周囲の電気機器を音を立て破裂させて気をとらせ、寧々峰嶺祢の知覚能力に従い人気の無い場所へ退避した。ふと、小鳥遊小夜は無事だろうか、そんなことが気になった。
たどり着いた先は面影高校の校舎だった。人気は全く無く、しばらく潜伏していられそうだ。しかし突如、淡い緑の光と共に、一人の少女が現れる。六白神無かと思ったが、石猪賢護は彼女を“キズナ”と呼んだ。その少女曰く、何者かが縁切りの儀式というものを失敗させ、巫女である面影小春はその犯人を外部から来た宇川典也、石猪賢護だと思っている。暴徒と化した島民を操り、両名を殺害、生贄に捧げることで儀式をやり直そうとしている。そしてこの状況を解決するには、石猪賢護がオモイデ様と接触する必要があるという。もっと詳しく話を聞きたかったのだが、次の瞬間、彼女の姿は消えてしまった。
暴徒、ジャームの蠢くなか、なんとか情報を集めていると、携帯端末に連絡が入った。六白霧人からだ。彼は現在必要な情報と、オモイデ様、黄泉還りについての詳細を語り始めた。独自調査から導き出した推論らしいが、どうにも的を射ている。そして、面影神社本殿へ向かう際、陽動をかってでてくれるという。真意はわからないが、ひとまず信用していいだろう。
ジャームの犇く面影神社へ向かうと、銃声がなった。手筈通り進めてくれているようだ。暴徒が気をとられている間に、本殿へと歩を進める。
本殿の入り口に、一人の少女が立ちはだかった。面影小春だ。いつものとおり潜入用疑似人格に則り「チョリッス」と声をかける。しかし、もうその必要はないようだ。自分たちは儀式の失敗に関与していないと訴えるも、それを聞き入れず、ジャームを従え襲い掛かってくる小春。これを致し方なく処理し、本殿へと向かう。一度振り返り、倒れ臥す彼女の姿をみる表情は、どこか悲しそうだった。
本殿とされているのは、どうやら自然の洞窟のようだ。光の零れる奥へと進んでいくと、六白霧人の推論のとおり、巨大な賢者の石のような結晶体があった。するとふと背後から声を掛けられる。振り向くと、六白霧人、神無が武器をこちらに向けていた。
どういう真似かと問うと、彼らは真意を語り始めた。曰く六白傷無を蘇らせようとしており、この本殿に入り込む為に、宇川典也らを利用していたのだという。どうやら彼らはジャームのようであり、UGNとして処理する必要がありそうだ。
しかし六白霧人は重ねてこう語りかける。「組織の命令に君は執着している」と。そうあらねばならないと、目覚めたときから認識していた自身にとっては当然のことだ。指導者の指令に反することなどあってはならない。だが彼はこうも告げてきた。「違う。君は自分の意志で命令に縋っている」と。命令に従うということは今までただ当然だと思っていた。そうしない選択肢があるとでもいうのだろうか。
答えることのできぬまま、襲い来る六白霧人、神無に応戦。戦闘は熾烈を極る。わからない。わからないが、考えている暇は無さそうだ。死闘の末、地に伏しながらも両名を打倒。最後に、なぜか小鳥遊小夜の顔が思い浮かんだ。
再び姿を現した“キズナ”が、倒れる霧人を見下ろす。しかし、その姿は歪み消えていった。気が付くと美作重陽がオモイデ様に手をかざしている。その手には賢者の石があった。
強引に身体を起し構えながら、彼に何者か、何をしているのかと問う。曰く、どうやら彼が島に潜入したFHのようだ。彼が何をしたのかはわからないが、突如淡い緑の光に呑まれたかと思うと、気が付いた時には、どこか、人工物の無くなった面影島のような場所にいた。
「ここはオモイデ様の中、…記憶の迷宮だよ」目の前に現れた少女、“キズナ”はそう告げてきた。
ハートレスメモリー第四話『ハートレスメモリー』
キズナ曰く、現在オモイデ様に精神が取り込まれている状態であり、ここから抜け出すにはオモイデ様に会う必要があるらしい。しかしオモイデ様への会い方はわからないようだ。そこでキズナは「知っている人に聞いてみよう」といい、何もなかった目の前に六白神無の家を出現させる。ここではどうやら強く思い描いた故人に繋がる扉を開くことができ、その向こうで会うことができるらしい。これによって知っている人を探せということのようだ。
現れた扉の向こうで神無と会うも、傷心した様子で、詳しく聞き出すことはできなさそうだ。しかしどうやら“オモイデ様の欠片”が必要らしい。
この状況下でも何か知っている可能性がある人物に二人心当たりがある。その一人、六白霧人に会いに行く。彼はやはり状況を理解しているようで、おおよその状況は把握することができた。また、曰く神無やキズナのような不完全な存在ではない、完全な六白傷無にここなら会えるかもしれないという。そして彼自身も意図した様子ではなかったが、突如ホタルのような光が出現した。これがオモイデ様の欠片のようだ。
心当たりのもう一人、面影小春。彼女の下へ赴くと、ここでも同じく光が現れる。二つ目のオモイデ様の欠片のようだ。どうやら3つの欠片が必要らしい。しかし具体的な場所はわからないようだ。別れ際、彼女に「仲良くしよう」と言ってくれて、ありがとうと告げ、この場を去った。
寧々峰嶺祢の開いた扉の先で、面影冬日と出会う。黄泉還り、記憶が改竄される前の彼女の心象は手紙でしか知らない。寧々峰に任せても良かったのだが、一度会っておきたかったのかもしれない。どうやら彼女も、FHの端末となってしまった一人のようだ。
ここまである程度まとまって行動してきたが、小寺義孝支部長や、寧々峰嶺祢、石猪賢護には各々の事情があるらしく、別行動をとる形となった。こちらとしても、今目の前に現れた扉の先に居る人物に、会わなければならないだろう。
穏やかに陽ざしの差す、面影高校の廊下。そこに小鳥遊小夜はいた。今まで相対した者たちからかけられた言葉を受け、どう行動すればいいのかが分からなくなっていた。一つだけ確かな大切に思えるもの、それは小鳥遊小夜の「穏やかに幸せに日常を送りたい」という願いだった。しかし彼女との対話の中で、その大切な願いは、彼女だけがもっているものではないということに気づく。誰もが願っているかけがえのない日常を守る。それが宇川典也自身の戦う理由となった。
欠片を全て集め、オモイデ様の下へ向かう。するとそこには“クロックメーカー”美作重陽が立ちはだかった。曰くオモイデ様という意志を持ったレネゲイドをより強くすることが“プラン”であったようだ。
美作の暴走を退け、石猪賢護が持つレネゲイドクリスタル本来の力、ハートレスメモリーでオモイデ様の暴走を停止させる。しかしオモイデ様と強く繋がってしまった影響か、賢護の精神がオモイデ様に呑まれようとする。カウンターレネゲイドの力を使い、彼らを繋いでいたレネゲイドを破壊することでこれを抑止。ひとまずは落ち着いたようだ。
突如倒れる美作の姿が歪み、そこに一人の女性が現れた。間違いない。“プランナー”だ。彼女はプランを断片的に語り、自身も面影島にいると言い残し姿を再び消す。
気が付いたときには、元の面影島に戻ってきていた。
ハートレスメモリー第五話『スタンド・バイ・ミー』
どうやら全世界で黄泉還りが起こっているようだ。しかも、黄泉還りの為に記憶を引き出されている人間はレネゲイドの影響を受けて、このままではオーヴァード、あるいはジャームになってしまう。黄泉がえりによって誰かの平穏な幸せが戻ってくるとしても、そのために誰かのそれが壊されることはあってはならない。都築京香を探し出し、この現象を止めなくては。だが島に乗り込んできたFHによって、一行は包囲されてしまった。
小鳥遊小夜、沢井瑞姫の協力を得て包囲を突破し、都築京香の潜伏先を探す。そして石猪賢護が再びキズナと接触。おおよその当たりをつけることができた。
封鎖された地下洞窟に都築京香はいた。どうやらオモイデ様の記憶、情報の集積能力を使い、レネゲイドを進化させることが目的らしい。様々なシンドロームの力を行使できる彼女の能力に圧倒されるも、これを撃破。しかし彼女は最後に、もし今オモイデ様を停止させれば、既にオーヴァードとして覚醒しつつある世界中の人々は、再び想い人を失う痛みに耐えかねジャーム化すると言い残し消えていった。
しかし石猪賢護の持つハートレスメモリーの力により、世界中の人々の心を繋ぎ止めることに成功。世界は平穏を取り戻し、オモイデ様は眠りについた。オモイデ様の一部であるキズナも。
こうして面影島事件は終わった。任務を全うし、宇川典也は本部へ戻ることに。石猪賢護と真田博人も本土へ帰るそうだ。向井忠らクラスメイトと別れの挨拶を済ませ、最後に一言、潜入用疑似人格を介さない言葉でありがとうと言い残し、本土への連絡船へ乗り込む。
連絡船の中で、石猪賢護と初めて任務に関係のない話をした。いままでのこと、そしてこれからのことを。そして石猪賢護の提案で、普通の高校生がするように、メールアドレス、メアドを交換した。ともに戦ってきた二人はここで初めて、友人と言える関係になれたのかもしれない。
きっとこれからも戦い続けるのだろう。誰かの、掛け替えのない日常を守るために。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
1 | 2020/07/12 | バードケイジ | 20 | ベルフェゴール | 癖毛ニャーオかえるのけけシモン一二桐 |
2 | 2020/07/26 | イエスタデイ・ワンス・モア | 19 | ベルフェゴール | 癖毛ニャーオかえるのけけシモン一二桐 |
3 | 2020/08/09 | インベーダー・フェスタ | 25 | ベルフェゴール | 癖毛ニャーオかえるのけけシモン一二桐 |
4 | 2020/08/30 | ハートレスメモリー | 29 | ベルフェゴール | 癖毛ニャーオかえるのけけシモン一二桐 |
情報:面影島+2点 | |||||
5 | 2020/09/6 | スタンド・バイ・ミー | 30 | ベルフェゴール | 癖毛ニャーオかえるのけけシモン一二桐 |