コードネーム:なし
年齢:16歳　性別:女
誕生日:7月7日
性格:面倒見が良く、おっとりとしているお姉さんキャラ。ちょっとミステリアスな部分も？
ブリード:クロスブリード
シンドローム:エンジェルハイロゥ/バロール
ワークス/カヴァー:高校生/女子高生&天文部員
所属:なし

好きなもの:星空、天文学、音楽、写真撮影、スイーツ
嫌いなもの:悪天候、子供を傷つける存在
苦手なもの:辛い物

音楽は「天体観測」を好んで聞いている。古いと言われても気にしない。
甘党で、喫茶店巡りも趣味の一つ。スタバよりこじんまりとした個人経営の店の方が好み。
将来は天体写真家になりたいと考えている。

～イメージテーマソング～
七瀬 瑞葵:DX3rdイメージテーマソング【marasy - stella=steLLa】
七瀬 瑞葵:DX3rdイメージテーマソング（戦闘時）【MisomyL - Désive】

七瀬瑞葵は、星空が大好きな、ごく普通の女子高生である。

高校では天文部に所属し、同級生や先輩たちと天文学について語り合ったり、カードゲームで盛り上がったりと、にぎやかで穏やかな日々を送っている。天気のいい休日には、見晴らしの良い河川敷や山へみんなで出かけ、満天の星を眺めながらカメラと望遠鏡で天体観測を楽しむ。部としては、プラネタリウムの上映や観望会などのイベントの企画・運営にも力を入れており、季節ごとの空の変化とともに、活動もますます充実している。

今は夏休みの真っ只中。みんなで海へ行って星を見ようという計画が進みつつあり、さらに秋の文化祭に向けたイベント準備にも熱が入る。そんな日々の中で、瑞葵は青春というかけがえのない一ページを、確かに描いている——。

……とある、傷だらけの少女に出会うまでは。

ごく普通の女子高生——そう前述した七瀬瑞葵には、ただ一点、他の誰とも違う過去がある。
それは、双子の妹・七瀬佳澄を難病で亡くしているということだ。

かつての七瀬家は、父と母、そして双子の姉妹という四人家族だった。
当然ながら瑞葵と佳澄は同い年で、物心つく頃から常に一緒に育ってきた。
だが、健やかに成長した瑞葵とは対照的に、佳澄は生まれつき体が弱く、幼い頃からたびたび病院に運ばれていた。
それでも、医学の進歩に支えられながら、小さな身体で懸命に成長を続けていた——はずだった。

しかし、数年前。佳澄は突如として、治療法の存在しない難病を患う。
医師から告げられた余命。その言葉を、家族は、瑞葵は、ただ呆然と受け入れるしかなかった。
病室のベッドの上で少しずつ衰えていく妹を、瑞葵はただ見守るしかできなかった。

そんなある日、佳澄はひとつの願いを口にする。
「綺麗な夜空を、たくさん写真に撮ってきてほしい」と。

かつて二人は、両親に連れられて河川敷や山へと出かけ、星空を眺めるのが何よりも好きだった。
月の満ち欠け、星座の名前、季節ごとの天体。二人で夢中になって覚えた。
なかでも、夏の夜に見た天の川の美しさは、今でも二人の心に鮮やかに焼き付いている。
月、水星、火星。どの星を見ても飽きることはなかった。

だからこそ、佳澄は願った。いつか病気が治るその日まで、世界中の夜空を見てまわるという希望を、失わずにいたかった。
瑞葵もまた、その願いを胸に、夜ごとカメラを手に空を見上げ、星空の写真を撮っては病室へ持っていった。

言葉少なになっていた佳澄が、写真を見るたびに少しだけ微笑んだ。
それが、瑞葵にとって何よりの救いだった。

だがその笑顔さえ、やがて見せてくれなくなる。
そして季節が巡る中、余命を告げられたその時期に、佳澄は静かに、息を引き取った。

今でも瑞葵は、佳澄のことを忘れられずにいる。
時が止まったままの心を抱え、立ち直る術を見つけられないまま、
まるであの日の願いを守り続けるように——今も夜空の写真を撮り続けている。