“希光粒の紡ぎ手”深緋 天音
プレイヤー:じょしゅあ
「なはは! まあ大丈夫だろ!」
- 年齢
- 16
- 性別
- 男
- 星座
- 獅子座
- 身長
- 176
- 体重
- 57
- 血液型
- A型
- ワークス
- UGNチルドレンC
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- モルフェウス
- HP最大値
- 25
- 常備化ポイント
- 4
- 財産ポイント
- 1
- 行動値
- 21
- 戦闘移動
- 26
- 全力移動
- 52
経験点
- 消費
- +92
- 未使用
- 33
ライフパス
| 出自 | この苗字? まー知ってるよな〜。あの深緋のなんだけど……まあ今の俺はUGNチルドレンだし? なんもカンケーねーって!(29) | |
|---|---|---|
| 権力者の血統 | ||
| 経験 | あ〜。ほら、かけっこで『一緒にゴールしよう』って言ったのに先にゴールしちまった……。みたいな?謝りて〜んだけど、機会がなくてそのままなんだよな〜。……いつか謝りたいんだけどな(31) | |
| 裏切った | ||
| 邂逅 | 前にいい情報屋がいるって聞いたからさ、依頼したんだけど……そん時ボロボロで待ち合わせ場所にきてさ。ご飯奢ったらめっちゃ喜ばれたんだよな。俺依頼主だからそんな気にしなくていいのに……(73) | |
| 貸し | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | ーこの情報にアクセスする権限がありませんー |
| 素体 | 16 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 俺がここにいなきゃここにはあいつがいたはずでそのほうが良かったはずなんだ |
| 自傷 | 16 | |
| その他の修正 | 3 | Dロイス:実験体分増加 |
| 侵蝕率基本値 | 35 | |
能力値
| 肉体 | 1 | 感覚 | 9 | 精神 | 3 | 社会 | 2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 0+1 | シンドローム | 3+2 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 0+1 |
| ワークス | ワークス | ワークス | 1 | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 2 | 成長 | 成長 | 1 | ||
| その他修正 | 0 | その他修正 | 2 | その他修正 | 1 | その他修正 | |
| 白兵 | 射撃 | 4 | RC | 2 | 交渉 | ||
| 回避 | 1 | 知覚 | 1 | 意志 | 1 | 調達 | |
| 情報:UGN | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 実験体 | ― | 能力値+3(感覚2精神1)侵蝕+3 | ||||
| 風来 飄 | 信頼 | / | 恐怖 | 俺の初任務のペアの相手!最初はなんか静かそうだなーって思ってたけどそんな事なかったな!ふーらいさん、色々聞いてもあんま教えてくれないんだよなー。「好きな食べ物何?」って言ってもその時々で変わるしなー。普段何食べてんだろ。……掴みどころねえなって思う。元フリーでイリーガルでもなかった……んだよな?何がきっかけでUGNに入ったんだろーな?なんか理由あんのかな | |||
| シナリオ→継続 | 日々出晴英 | 友情 | / | 敵愾心 | 同い年で同じタイミングで初任務、ってことは……同僚でライバルってやつだよな! ぜってー負けてらんないよな! ふーらいさんもそう思うよな? | ||
| シナリオ | 半田半蔵 | 尽力 | / | 不安 | 支部長、どうやって戦うんだろうなってずっと思ってるんだよなー。訓練してる姿も見たことない……というか訓練する暇あったら現場や仕事あるもんなー。危険が多い世界で長になれるってほんとすごいよなー。 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| 1)コンセントレイト:エンジェルハィロゥ | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| クリティカル値を-LV(下限値7) | |||||||||
| 2)ハンドレッドガンズ | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| 射撃武器作成 攻撃+Lv+4/視界 (EAp84) | |||||||||
| 3)小さな塵 | 5 | メジャーアクション | 〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 攻撃:+LV✖️2 EAp23 | |||||||||
| 4)ギガンティックモード | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 範囲(選択) | 武器 | 3 | ― | |
| 対象:範囲(選択)/使用後武器破壊 (最大lv1)EAp82 | |||||||||
| 5)マスヴィジョン | 3 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 4 | 100% | |
| 攻撃+LV✖️5 EAp85 1シナリオ3回まで | |||||||||
| 6)砂の加護 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 3 | ― | |
| 判定ダイス+(Lv+1)/1ラウンド1回 EAp83 | |||||||||
| 7)ソウルドウェポン | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 4 | 100% | |
| 2)前提。攻撃+LV✖️4。破壊不可。1シナリオ1回 UAp37 | |||||||||
| 迷彩マント | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | ― | ― | |
| 周囲の環境に擬態/同伴可能/必要に応じて<知覚>判定 UAp37 | |||||||||
| 壁抜け | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | ― | ― | |
| 障害物無視/必要なら<RC>判定 EAp87 | |||||||||
コンボ
霧光粒結 ダメ再計算
- 組み合わせ
- 1+3《小さな塵》+《コンセントレイト:エンジェルハィロウ》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 9
- 8
- 4
- 15(5+10)
- 100%以上
- 9
- 7
- 4
- 26(14+12)
- 9
射撃攻撃/単体
零光堕紡
- 組み合わせ
- 1+3+5《小さな塵》+《コンセントレイト:エンジェルハィロウ》+《マスヴィジョン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 9
- 7
- 4
- 46(26+20)
- 9
射撃攻撃/単体/侵蝕100%以上、希光零堕と合わせて3回まで
希光散結
- 組み合わせ
- 1+3+4《小さな塵》+《コンセントレイト:エンジェルハィロウ》+《ギガンティックモード》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 9
- 8
- 4
- 15(5+10)
- 100%以上
- 9
- 7
- 4
- 26(14+12)
- 9
射撃攻撃/範囲(選択)
希光零堕
- 組み合わせ
- 1+3+4+5《小さな塵》+《コンセントレイト:エンジェルハィロウ》+《ギガンティックモード》+《マスヴィジョン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 9
- 7
- 4
- 46(20+26)
- 9
射撃攻撃/範囲(選択)/侵蝕100%以上、零光堕紡と合わせて3回まで
────
2+7《ハンドレッドガンズ》+《ソウルドウェポン》と組み合わせたとき
100%以上
攻撃力+46
侵蝕ボーナス+3D→12dx7+4
達成期待値:36.8 ダメージ期待値:68.5
堕光
- 組み合わせ
- 2+7《ハンドレッドガンズ》+《ソウルドウェポン》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- ―
- 対象
- ―
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 6+8
武器作成/侵蝕100%/シナリオ1回
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ハンドレッドガンズ | 射撃 | 〈射撃〉 | 0 | LV+4 | ー | 30m | EA:p84 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| コネ:UGN | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉 | ダイス+2 | |
| 思い出の品 | 2 | 一般 | ― | 意思判定+1 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 30
| 10
| 149
| 0
| 0
| 189
| 33/222
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
【呼び方】
一人称:俺
二人称:あんた(同い年の場合) 〇〇さん
風来飄さん:ふーらいさん
漆間信也さん:漆間さん
比良坂心穏さん:比良坂さん
赤いバンダナが特徴的。「なはは!そうか?まあ大丈夫だろ!」が口癖。
好きな食べ物はチーズバーガー!とろけるチーズと肉汁たっぷりのパティの組み合わせがサイキョーってわけ!
エンジェルハイロゥとモルフェウスのクロスシンドロームだが、基本エンジェルハイロゥの能力しか使わない。新しく入ったUGNチルドレンが天音のシンドロームがクロスであると知って驚くと、周りは「あの子、もう来てそんなに経つのね……」としみじみするらしい。人のシンドロームで時の流れを感じないで欲しい。
コードネーム等がエンジェルハイロゥっぽさが全面に出ているのも勘違いに拍車がかかっている要因だろう。「モルフェウスの方、なーんかコントロール苦手なんだよな〜!」とは本人談。
─この先へアクセスするにはUGN日本支部所属エージェント以上の権限が必要です。─
─認証コードとパスコードを入力してください─
─読み込み中─
─認証が完了しました。画面の更新を行います─
経歴
元・深緋家長男のクローンとして生まれた少年。
十数年前、名家・深緋家の長男は体が弱く、生まれつき入退院を繰り返していた。しかしながら彼はオーヴァードになれる素質があった。
そこに目をつけたFHは両親を唆した。『オーヴァードになれば病気に負けない強い体になりますよ』と。深緋家の両親は彼の遺伝子を渡し実験の許可をした。…… 彼のクローンを生成し、オーヴァードに目覚めたクローンの体からレネゲイドウイルスを抽出し、彼に感染させるという実験だ。直接感染させず周りくどいことをしたのは、病弱な彼の体がウイルスに耐えられうるものかどうかの確証が得られなかったためだ。
ともかく実験はスタートし、その過程で生まれたのがNo.325107……後の深緋天音である。
元々はエンジェルハィロゥがわずかにしか発現せず、処分対象のうちの1つだったNo.325107はモルフェウスピュアのNo.325116と仲が良かった。No.325116は能力の発現が強く、一人でなら脱出が可能だった(イージーエフェクト:壁抜けを持っていた)が、『2人で出ること』を目的としていたため使用せず、『壁抜け』を持っていたことを天音にも伝えていなかった。天音がそれを知ったのは数年後、《サイコメトリー》を取得した天音がバンダナから読み取った時である。
拙い脱出計画をたてた2人はある晩夏の夜、計画を実行したが呆気なく失敗。No.325116の死亡とNo.325116の血液を大量に被ったことによりエンジェルハィロゥ・モルフェウスのクロスブリードになったNo.325107、という2つの結果が残された。
天音のレネゲイドウイルスに耐えきれず死亡した長男の代わりとして生活することになったNo.325107は深緋天音と名付けられ、勉強漬けの毎日を送っていた。
そんなある日、天音のオーヴァードの力が爆発。深緋家を砂のお城にさせて半壊させるという事件が起こった。
かくして天音は保護されUGNチルドレンとなった。深緋家はいまだに天音を回収しようとしているが、天音自身には戻る気はなく、UGNチルドレン・UGNエージェントとして生きるつもりである。
深緋本家の執着度を知る者たちは改名などを勧めているが、彼は未だ深緋天音を名乗っている。
余談
なお、現状知るものは深緋天音のみの余談だが、No.325107とNo.325116はお互いナンバーではなく自分たちで考えた名前で呼んでいた。No.325107があまな、No.325116がひいろである。
「ひいろー。何してんの」
「なはは〜。砂遊び……?」
「なんで疑問形……? というか『なはは』って何」
「ん〜。なんとなく? あまなも使う?」
「いやエンリョしとくわ」
「え〜。照れるなよ〜。俺が居なくてさみしー時に使えばいいじゃん」
「ぜってーーー使わねえって今決めた」
「ヒドいよな〜あまな……。俺はさ〜、あまながいないとさみしーのに」
「何言ってんだお前……。なあ、また落ちそうになってる」
「おお。ほんとだ〜。落ちやすいんだよねえ、これ。見分けならドックタグとかにしてほしい〜」
「パッと見『赤』が見えた方がわかりやすいだろ」
「ま〜ね〜。うーんあまなの方が似合う気がするんだけど〜。つける?」
「それ優秀者の証だろ……というか顔はまったく同じなんだから違いも何も無いだろ」
「まあ、なんとなくってやつだよ〜」
裏設定
Q.チーズバーガーじゃなくてチーズハンバーグはどうなんですか?
A.「ん〜。あのハンバーグのふわっと感よりパティのぎゅっと感の方が馴染みあるんだよな〜」
なお研究所での食事はいわゆるディストピア飯になんやかんや混ぜたものらしい
Q.家庭教師の先生がいなくなったのはいつ頃?
A.天音暴走前です。より正確に記述すると先生が連れ去られそうになるのを目撃した天音が光彩のことを思い出し暴走。その後行方不明という状況です。
Q.ひいろくんって漢字、光彩くんなんですか?
A.あまなは天凪です。
Q.バンダナ頭にしてるんですね
A.脱出計画実行時の傷が額にあるので……
バンダナの端にはNo.325116と刺繍されてます
追記)ちなみに相手はピュアキュマイラを想定してます。研究員じゃなくて買い殺し要因。
Now Loading......
─対象の情報が更新されました。─
─情報を更新するためにもう一度認証コードとパスコードを入力してください─
─読み込み中─
─認証が完了しました。画面の更新を行います─
福音は零れ堕つ/Dirty Pair code magenta【紅紫法典】ネタバレあり
集った光が手のひらを照らす。濃淡を持ちながら波打っていた光はぐにゃりと歪みいつもの形に成る。
いつもと同じ銃。いつもと同じ部屋に、同じ的。ならば銃声も普段と変わらない乾いた音、のはず、だ。
耳に響く銃声。思わず射撃用のイヤーマフを掴む。その拍子に手についていた砂のほこりっぽい匂いが漂う。イヤーマフが変な軋み方をして耳にクレームを入れるが、そんな痛みは気にしていられない。ずらして開いたわずかな隙間から残響をかき集めても確証は得られなかった。
「天音~? どした~?」
「ん? いや……別に」
ひょこっと横のスペースから顔を出しながら投げかけられた声に、平然とイヤーマフを外しながら答える。視線を手に向けると砂まみれになったイヤーマフが握られていた。
「そー? ならいいけど。今日皆ちゃんいねーからさ、掃除機もってこなきゃだな」
「毎回言ってるけど皆川のこと掃除機扱いするなよな……というかさ、」
「ふん……流石の俺だって掃除機くらいもってこれるからな! 待ってろよ天音!」
「すおー最後まで話聞け! ……俺のことモルフェウスなの忘れてないか?」
まあ、『モルフェウスのコントロールは苦手』を自称しているので当てにされても困るけど。射撃場の外に消えてった同胞の姿も足音もすでにない。なんか別の派手な音がしてるけどまあ大丈夫なはずだ。
イヤーマフを棚に戻し、気を取り直して手のひらを見ても何もない。当然だ。光を集めて作った武器は数分どころか数十秒ともたずに砂に還るのだから。零れ落ちていった砂の粒を見てもいつもと同じようにしか見えなかった。いつものようにただの砂だ。なんにもなれない、地面に紛れば誰にも判別できないような、普通の。
それでも、あの数秒。手のひらに光が触れるあの瞬間。普段確かに感じていた仄かな温かさはなく、その代わりに感じたのは無機質な温度。ひんやりとした鉄の冷たさ。まるで本物のような質感の。
モルフェウスの方は苦手のはず、だけど。手を持ち上げる。意識を目の前の手のひらに。ふわりと光が集まって、触れて……砂に成って、落ちた。さらりとわずかな音。聞こえてなくてもおかしくない、わずかな音すら聞き逃さない耳が事実を突きつけてくる。
手を地面に向ける。ぐっと手に力を込めれば砂が振動する。上下にしか動かなかった砂が渦を巻いて動き始める。そのまま処理箱に焦点をあてるとするりと消えていった。ふわりと漂う砂の乾いた匂いだけが残っていた。
なんで、急に? 最近あったことなんて晴と約束して、風来さんに会って、それで……。ああ。
そう、思い返せば。光彩との時は俺の力が弱くてあまり使えなかった。屋敷で暴走した時に使ったのはモルフェウスの能力だ。去年だってまともに『当てれ』なかった。つまり人に向けてエンジェルハイロゥの力を使って、ちゃんとしっかり命中したのは。
くっ、と喉が鳴りそうになるのを慌てて抑え込む。顔を抑えていない左手を後頭部に伸ばす。するりと解けて手に落ちたバンダナは、射撃場の光を浴びていつもよりギラギラと光っているように見えた。まるで晴に降りかかってたような、廃工場での赤い赤いあの血の海のように。ばかだよなあ。高々使った【道具】が変わった程度でこんな揺さぶられて。これじゃまるで人間の心を持ったような、
「戻ってきたぞ~!」
「うぉっ!」
ガン!ばん!と背後から大きな音がする。思わず背筋が伸びる。どくんどくん、と脈打つ心臓の音が耳に響く。
「ん? 大丈夫か? 天音」
「おう。別になんもないけどお前そろそろ大けがするぞって……」
バンダナを巻きなおしながら出入り口の方をみるとそこには蘇芳がいたが、掃除機を持っている予定だった手は空っぽ。その代わりに入口には眉をひそめている風来さんが手をポケットに入れながら立っていた。……すんごい凝視されている。視線を蘇芳に戻しつつ素直に問いかけてみる。
「なんで?」
「いや途中で出会ってさあ! だったらこっちの方が早いと思って! でももしかしていらんやつだった?」
あの風来さんを掃除機扱いしようとする命知らずが目の前にいた。さっきとは違う意味で喉から変な声が出そうになる。……でも掃除得意だし……もしかしてできるのか?
「……。いやいや、お前一回赤染のねーちゃんに怒られたらいいと思うぞ。行こうふーらいさん。じゃーな、蘇芳」
「おーう! あとでな天音ー!」
がしっと風来さんの腕を掴んで廊下に向かう。思ったより抵抗なくついてきた風来さんに少し違和感を持ちつつも手を離す。足音が2人分廊下に響く。ここの廊下が反響しやすいのは不審者対策だ、と支部長に聞いたけど、もうちょっと小さくしてもいい気はする。
「蘇芳の呼びかけに答えるのやめた方がいいぞ、ふーらいさん。あいつあんな感じだし」
「別にあのガキに呼ばれたから来たわけじゃねーぞ」
「まあ射撃場に来ようと思ってなかったら途中で出会うわけないもんな~。なんか俺に用事あった?」
「あのな……なあ天音。体調、悪いのか?」
「全然だけど。なんで?」
「いや、……」
ふいに横から聞こえていた足音がぴた、と止まる。振りむき終わる前に視界が下に落ろされる。頭にはあの日も感じた、そのはずなのにどこか懐かしい温もり。頭を軽く押さえつける力に逆らいながら顔をあげ視界に入ったのはいつもの風来さんの表情じゃなく。
ぐっと、俺の喉元で言葉が止まる音が聞こえた。その代わりに廊下に響いたのは俺の声じゃなかった。
「蘇芳ってやつに用事できたから先行ってろ。いつもの部屋な」
「え、ふーらいさん、なあ」
「コーヒー、ブラックな」
「……わかった。いれ、とく」
じゃあ後でな、という声と共に射撃場に戻っていく背中を見る。胸元に置いた左手に力がこもる。どれだけ見たって、風来さんの背中が遠ざかるだけだ。景色以外の色が、感情が全く見えない。どうして?さっきから激しく動く心臓の音がうるさい。脈動音が風来さんの足音をかき消していく。なんで見えないんだ?見えなくなるなんて初めてな気がする。嫌な感触が蛇のように背中を這う。
左手にこもる力を抜いて手を開く。先程までバンダナを握っていた手は汚れもしないで綺麗なままだ。今度は右手でバンダナを触る。サラリとした布の感触がする。それだけだ。触っても光彩の顔は見えてこない。何かが失われている。知っている。何度も味わってきた、喪失の味だ。
でも。それでも能力を使わなくてもわかる。あの表情はどう考えたって。
(なんでそんなに、悲しそうなんだよ)
口から紡がれなかった言葉は砂のように臓の内に積もる。体温を奪いながら。ゆっくりと。
何も食べてないのに何故か、砂みたいな味が口の中に広がった。
───
来た道を戻る。響く足音は一つだけだ。うっすら感じる視線を無視しながら射撃場に戻れば、手を伸ばすまでもなく勝手に扉がガラリと開く。目の前にはテンションの高いガキ、じゃなくて蘇芳零桜がそこにいた。
「あれ? 天音じゃなくて天音の相棒先輩! なんかありましたー?」
「お前クロスブリードだよな、確か……」
「そっすよ! ブラム=ストーカー、エグザイルっす!」
「だよなあ……」
「あー誰かと思ったー! 天音の足音じゃなかったし! 相棒先輩のだったかー」
うんうんと頷くガキの奥、さっきまで天音が立っていた場所を見る。確かに少し入り口から遠いが、天音にとっちゃ些細な差だ。……普段なら。
跳ねる肩。怯える瞳。巻き直されるバンダナの隙間から見えた古い傷跡。そして何かを飲み込んだような、喋るのを躊躇ったようなあの表情。
普段のあいつなら近づく足音に気づいて隠そうとするだろうに、隠せなかったのは。
「……なんで気づかねーんだ、あのアホ」
『福音は零れ堕つ』
─Develop Growth Change Result─
▼モルフェウスのコントロール力が上昇しました
《ハンドレッドガンズ》《砂の加護》《ソウルドウェポン》《迷彩マント》の取得
《急速分解》→《壁抜け》に変化
▼エンジェルハイロゥのコントロール力が低下しています
《光の銃》《七色の直感》の使用不可
《マスヴィジョン》のLv上昇
▼一部能力に制限がかかっています
《サイコメトリー》の使用不可
▼コンボ名が変更されています
淡光粒結→霧光散結
一光空紡→零光堕紡
希光粒結→希光散結
希光空紡→希光零堕
ただのメモ
次攻撃コンボ名
希光天紡とかにしたいというメモ。予定は未定
ほんとに予定は未定になっちゃった!なはは
▼元々の成長予定
オプティカルレンズ系のエンジェルハイロゥ系エフェクト取得するか、光の銃→ハンドレッドガンズにして砂の加護Lv3取って、「モルフェウスのコントロールも安定してきたぜ!:やったー!:」っていう感じでいこかなと思ってたんですけどなんか喧嘩したいらしい。
そう考えたら天凪に七色の直感もたせたらあかんてこいつ……んじゃあビルドも変えるか!の気持ち。おかしい爆速で成長終わらせるつもりだったはず……では?
こうなったら光の手を取りたかったのでRCにしようと思ったがこのクロスでRCは攻撃伸びにくいわね(破壊の光を起点にしようとするからである。プラズマカノンくん程ではないけど一応光の弓あるやろ)
行動値1番早いしまじで割り切ってダメージ最小限、放心・硬直など盛り合わせ広範囲デバフ巻きビルドとかにしてあとみんながんばれ♡良くねえか!?と思ったがそれPC1のすることじゃねえな……となったのでこうなりました。そのうちバロールやソラリスとか組み合わせてそんな感じのビルドしてみたいね♡ラージじゃないとできんやろそんなの
あとサイコメトリー没収も大体同じ理由。多分ここ没収しないとだめなんでしかたないね。
▼コンボ名/キャラ作成に関して
零は0というよりは零れ落ちる方
そも天音は光は光でも薄明光線(雲の隙間から差し込む光)のイメージだったのでコンボ名がこうなっている。
クリパスキュラーとかレイリー拡散とか使っちゃって今後のキャラ作成大丈夫なんですか?わからん……
薄明光線のイメージがあったからキャラ作成時に遠藤周作の『沈黙』を読もうとしたとかしないとか……
光を集めれば自身は照らされる。
でもそれは他人から光を奪うことに他ならないのでは?が深緋天音、ないし天凪の裏テーマだったりする。
とはいえ、既に祈りは込められている。
天まで届く音になるかは本人次第。
▼『福音は零れ堕つ』について
大変申し訳ないと、思っており…………
実際天音が飲み込んだのは『風来さんってもしかして掃除機みたいなこと、できる?』というくだらない言葉ですが、その直前のシーンで飲み込んだ言葉があるので……まあだいたい合っている。
何故か結論はあってる。そんなコンビな気はしてる
蘇芳零桜くん
ブラム=ストーカーとエグザイルの射撃型
天音とはクラスメイト。
結局掃除機は持って来れなかった
皆川くん
ブラックドッグとハヌマーンの射撃型
天音とは学校が違う
掃除機ではない
▼取得していたロイス
No.325116 P尽力/〇N懺悔
あ〜。まあ一言で言うなら『超絶マイペース』かな。あの空間でよくあんな性格でいれたよな〜。まあ能力のコントロールはピカイチだったんだけど。それ以外てんでダメだったから俺が面倒見てたんだよな〜。
教育者 〇P信頼/N不安
最初にあったまともな大人。深緋にきてた家庭教師の先生だったんだけど、命令されたこと以外にもいろんなこと教えてもらったな! まあ『命令したこと以外教えるな』って言われて解雇されたんだけど……。どこ、いったんだろうな。
遊びで思いついた型をここにおいておきましょうね
【いよわさんの熱異常が流れてきそうな型】
破壊の光+滅びの光+空を絶つ光
【一射絶命型】
光の手+光の弓+灼光の剣+ピンポイントレーザー
【PC1がやっちゃだめだろ型】
幻惑の光(放心付与)+絶対の孤独(判定ダイス減少)+パラライズ(硬直付与)+砂の楔(ガード値減少)
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 34 | ||||
| 1 | 2025/6/1 | Code Magenta【赤紫法典】 | 25 | 椋堂ぐぐつさん | HO1じょしゅあ/HO2よわよわあいすさん |
| 2 | -2025/7/23 | Perfect Gray【曖昧十全】 | 33 | 椋堂ぐぐつさん | HO1じょしゅあ/HO2よわよわあいすさん/HO3さいれいす/HO4小戸森こるね |