繋がりを求め、自分を求めてくれる者を愛し、繋がろうとする。見返りは求めることは無い。ただし倫理観や社会性は人間のそれとは遠くかけ離れており、人を殺そうと何とも思わない。
反面、自らを裏切った者や自分から離れて行く者、愛されようとしない者に対しては淡々と殺戮せしめる。
更に彼女は独自の感性を備えており、裏切った者や敵であっても殺して「正しく」しようとする。私に愛されてくれますように、と祈りを込めて死を振り撒く。

大きく分けて2つ。超広範囲の重力・空間操作と、自らを核とした「引力」と「斥力」を操る力。しかしそれらが尋常ではない程に強く、地球の重力すらアッサリと振り切るほど。
それらを昇華した時空間操作により時間軸と空間に裂け目を開け、どの時間軸とも切り離された独立した知覚不可の異空間を作り出している。
また、自身の持つ異空間の中に自らの存在を内包させる事により、常にリアルタイムで自身の状態を同期している。
仮に自分が死んでも異空間にある自身の存在を現在時間軸へ投射し、復活することが可能。これを止めるには時空間を切り裂く一撃で彼女の持つ異空間を破壊しなければならない。ただし破壊しても彼女の異空間は再生させる事が可能。

UGN日本支部において、終末アルカナへの対処法としてとある儀式が行われた。その結果誕生した子供。本来は旧神を下ろす器とされる筈だったが、生まれた直後に父と母を発現させた重力の力で壁のシミへ変えてしまった。あまりに強過ぎる力とその魂は、下ろされる予定の旧神を拒絶してしまった。
その力は一切の容赦抵抗を許さずあらゆる怪異やFHエージェントを狩り尽くした為、UGNは彼女を高く評価し、それと同時に恐れ危険な任務へと送り続けた。
しかし彼女はどんな危険な任務に送られても平然と帰還し、その度に屍を積み重ねていった。
恐れを成したUGNは過激派を唆して彼女を殺させようとするも、一切が成功せず、それを理解した彼女は「激怒」した。
自分を求め、自分を必要とし、愛してくれているのであれば構わなかった。便利な道具として扱われ、人を殺し続けようとも何とも思わなかった。
しかし排斥しようとするのは許せない。自らを不要とし、捨てようとするのは許せない。
であれば、UGNは「敵」だ。
そう判断を下した彼女は、自らに掛かる全ての追手を「6cm四方の立方体」に変え、律儀にUGN日本支部の玄関口へと返品した。
その後愛せる存在を探していた所、惑宮 雛と出会う。彼女との邂逅によって自らが愛せる存在とは何かを見出し、彼女と共に巡業団を作り出す事を決意した。
何処の時空間からも切り離された異空間に「家族」用の専用の家を作っている。尚この異空間は上記の彼女が同期している異空間とは別軸に存在している。