“マスターハウンド”の直属のセルであり、主に戦闘実働部隊として様々な任務をこなしてきた。
このセルの主な役割は二つ。一つは裏切り者の排除、二つ目は“マスターハウンド”の障害となりうるものの排除が主な任務。
また、マスターハウンドからの命令以外にも動く場合もあり、その場合はジャームの処理の仕事が多い。

セルの名前は「｜彼岸の猟犬《アンダードッグ》」。セルリーダーは「｜心理殺し《メンタルリムーヴ》」。
セルリーダーである彼女は、FHに所属して以降ジャームの処理やUGNとの戦闘に積極的に参加しており、その強さを認められ部隊を任されることもいくつかあった。
そうして戦果を挙げていく中で、マスターハウンドの目に留まり、彼の直属の部下となった。
その後、彼から与えられた任務をいくつかこなし、やがて戦闘実働部隊として集められた面々でセルを作ることになった。

セルに集められた面々は、いずれも戦闘能力が高いもの達で集められている。
そのため、何度も任務に失敗したり、能力が制御できなかったり、人間関係で問題があったりと問題があるものが多いが、戦闘で役に立つのであれば、過去にどんなことがあろうと関係がない。
それ故に一部では負け犬たちの集まりとか、捨て駒部隊とか言われたりもしていたが、その実力が認められた今はそういってくるもの達は少ない。

セルの名前の由来はマスターハウンドの子飼いの部隊であり、その強さを持って敵対者を彼岸に送り続けた部隊であるため付けられた名前。
呼び名がアンダードックなのは、強者に服従し逆らうことのないもの達。戦闘能力しか持たず、相手に噛みつくことしか出来ない。
それでいて強者には吼えることしかしない負け犬。
マスターハウンドに忠誠を誓うという意味と、周囲からの蔑称の意味からつけられている。

彼女は過去にジャームによって家族を失い、それによりオーヴァードに覚醒している。
その後、レネゲイド関連の施設に引き取られ、孤児として同じレネゲイド被害者と共に育てられ、レネゲイドの訓練も行ってきた。
そこでの生活は、彼女にとって今でも心の支えとなっている。

彼女の発現した能力は精神干渉系の能力で、幻覚を通して他者の精神に入り込み内側から破壊する能力となっている。
その能力が最も効果を発揮するのが「オーヴァード」であり、オーヴァード或いはジャームの精神を破壊することに特化した能力になっている。

また、その能力は精神破壊以外にも他者との距離感も変動させることが出来、それにより情報収集や交渉を得意としている。

さらに、自身の精神に干渉することで肉体の制御を外し人外じみた身体能力を発揮し、他者の攻撃を受け止める力も持っている。

穏やかで落ち着いているが、気に入らないものに対しては語気が強くなる。
基本的に怒ることはなく、失敗しても次頑張ればいいと尻拭いもしてくれる。
ただ、度が過ぎたことがあった場合は能力で止める。

子供好きで暇なときは子供の所に遊びに行き、面倒を見たり話を聞いたりしている。
また、たばこを吸うのも趣味で、一人の時や周囲に子供がいないとき、心が落ち着かないときは吸っている。
たばこの匂いに関しては、能力で消すため吸い終わったらいつも消している。