【共通HO】
最近、裏のマーケットで“天器(エンジェリック・ウェポン)”と呼ばれる強力な武器が出回っている。
一説によれば、生きたオーヴァードから作られた武器であるらしい。使用者の好き嫌いが激しく、適合できるものは少ない。
しかしその強力な効果ゆえに、高値で取引されている。
ある理由からあなたはその天器を入手し、それに適合した。
あなたは天器の中から1つ選択し、常備化する。ただし、セッションに参加する他のキャラクターと同じアイテムは取得することができない。

【PC3】
　ワークス/カヴァー:UGNチルドレン or UGNエージェント/指定なし
　ロイス:永寧寺 双葉（えいねいじ ふたば）
　推奨感情:P 連帯感 or 友情 or 親近感/N --

あなたは元FHチルドレンの、UGNチルドレンまたはUGNエージェントだ。
所属は日本支部か、UGN本部。
10年前、FHのチルドレン養成時代、あなたには同期に永寧寺双葉という仲のいい少女がいた。
当時、彼女とともに好奇心からセルの禁書庫に忍び込んだことがある。忍び込んだあなたたちはそこで、1枚の写真を見つける。
そこに記録されていたのは、「殺戮のインフィニティコード」の僅かな断片だった。
現在、あなたは同じく“天器”に適合したPC2とともにその調査に参加する。

※本部エージェントのエンブレムを取得してもよい。

［種別：その他］［購入／常備化：購入不可／不可］

不自然なほど手に馴染む金属製の指輪。
一度だけあらゆる厄災の身代わりとなることができる。
現れるクリスタルの色は桃。

このアイテムを所持していると、あなたの素手のデータを以下のように変更する。
［種別：白兵］［技能：〈白兵〉］［命中：0］［攻撃力：10］［ガード値：5］［射程：至近］
あなたがなんらかのエフェクトで素手のデータを変更した場合、このアイテムの効果は失われる。

いつでも使用できる。任意のキャラクターすべての戦闘不能を回復し、HPを最大値まで回復し、さらに受けている不利な効果を全て打ち消す。
どこまで適用されるかはGMが決定する。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。

単独行動をメインとするUGN本部エージェント。
オーヴァードやレネゲイド関係の人道に反する事件や組織を調査し、原因となるFHセル及びFH所属オーヴァードも処罰してきた。数多くのセルや、マスターエージェントと単体で渡り合えるほどの実力を兼ね備えている。
その恐ろしさはFHだけではなく、それ以外の組織や​──所属しているUGNにも伝えられている。というのも、UGN内部での不審な行動や違法行為もまた彼の処罰対象となる。そのことから一部の過激な革新派から反発を受けている。
しかし、その恐ろしい“氷獄の厳戒”の実態を知る者はほとんどいない。理由は、彼自身が隠し通すのが上手いこと。もうひとつは、事実を知る者は大抵の場合、処分される側だからだ。

FHチルドレンだった頃の名前は「ワダチ」。
しかし、これは本名ではなく区別するために付けられたあだ名のようなものであり、孤児だった彼には真の名前と呼べるものは存在しない。
チルドレン養成所を出た後に所属することになったセルでは、無知と偏見によって教育されたチルドレンたちが捨て駒のように扱われていた。その現状を見過ごせなかった彼は、深手を負いながらも単独でセルリーダーを暗殺し、セル施設に火を放ち、セルの存在と己を処分しようと目論んでいた。
だが、その目論見は外れることになった。セルは壊滅したもののUGNホワイトハンド───一人の医師によって救われた。
彼は「何故自分を助けたのか」と尋ねた。すると、自分と歳はそこまで離れていないであろう医師は鼻で笑いながらこう告げた。
「まだ息のあった命を、この俺が易々と死に渡すとでも思ったか？」
傲慢とも言えるその理不尽な態度に怒るでもなく嘆くのでもなく、ただ呆然としていた。
人のためだとか偽善で助けられたのなら反論もできただろうが、こうも言われてしまっては受け入れるしかあるまい。自分は理不尽にも生きながらえているのだと。

永寧寺双葉とはチルドレン養成所の同級生であり、当時最も親しかった人物。
しかし、ヴォルフィングにとってFHチルドレンの過去というのは自分で始末した過去であり、どこか他人事のような扱いをしている。
故に、彼女と会うことになったとしても初対面になるだろう。
UGNとFHの対立した立場ではなく、もう終わってしまった関係性を掘り出しても意味はないからだ。