容姿・経歴・その他メモ

象牙のような黄みがかった白い髪。夕焼け色の双眸。
あどけなく可愛らしい印象を与える顔立ち。

朗らか、気配り上手、ムードメーカー、その他諸々。
一言で纏めきれない程度には他人に優しく、周りを見れて、弱ってる人に寄り添う聞き上手な女の子。
世間一般的に「良い子」の定義をことごとく満たしているかのような理想的女の子。

本質的に無欲な部分があり、欲しい物も無ければ叶えたい夢も無い、成し遂げたい何かも無ければ残したい何かもない。下手すれば未練すらないくらいの無欲。
自己実現の欲求というものが存在しないので、心の中の夢や欲望が詰め込まれる部分がぽっかり空いてしまっている。本来自己実現に裂かれる意識が他人に向くようになった結果、このような人格が形成された。

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齢10歳。
家族旅行の帰路にて災害に見舞われる。
両親は即死、葉射自身は辛うじて息のある状態で救助されるも衰弱死は免れないと判断された。
だが奇跡的な回復を見せた葉射は入院から3日後に退院、叔父夫婦の元へ預けられることになる。

善良という言葉が人の形を得たような叔父夫婦に歓迎された葉射は、「この人達を困らせちゃダメだよね」と気を遣うようになった。
欲しがらず、強請らず、自己主張をしない。そんな風に過ごすうちに少しずつ”気を遣っている”感覚が薄れていき、高校の入学式を迎える頃には違和感を抱くことすら無くなっていた。

つまり、6年もの間自身に無欲を強制し続けた結果、人格が歪み、欲望そのものが枯れてしまっていたのである。

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