容姿・経歴・その他メモ

　どこかの世界じゃ大人になれなかった可哀想な子供
　こっちの世界じゃダブルクロスときたもんだ
　こいつはとんだお笑い草　けれど屍人よりはマシだろう
　今日も彼女は存在する　今日も彼女は存在している
　たとえ彼女が、世界が、電子頭脳の存在だったとしても、割れた鏡の中の世界だったとしても
　彼女は自身の存在を強く認識している
　彼女は知っている
　諦めが人を殺す　諦めを踏破した者だけが、新たな道を開く権利者となるのだ

ロシア系日本人。色々とデカい。すっごくデカい。本人は何も気にしちゃいないが彼女がカバーとして営業している花屋は、彼女目当ての男女が常連となっている。

　えせ中国人のようなしゃべり方をする友人と、弾馬鹿の友人がいる。二人からはおしゃれもしたほうがいいといわれるが面倒なので無頓着である。一応プレゼントされた髪飾りと鏡で多少は身だしなみを整えるが、　基本的にはそれくらいだ。彼女の長髪は美しいが伸ばしているわけではない。切るのが面倒なだけだ。

　メイン武装はパイルバンカー。何故か手になじんだ。何もかも一切合切一撃で決着がつくこの武装は、彼女の意志の強さの証左であろう。この鉄の杭を打ち出すという無骨な武装は彼女を象徴する代名詞となり、彼女の鉄杭が鳴り響く戦場に、明けぬ夜はない。敵には絶望の轟音として、味方には希望を示す鐘の音となって、戦場を練り歩くのだ。

　単独戦闘のプロフェッショナルという以外に、『ジャームハンター』『心臓狩り』『審判者』『銀の杭』と様々な「悪名」でFHやそれに属せぬ野良ジャームから恐れられており、彼女に目をつけられたジャームはほとんど例外なく心臓を中心に十字のように杭を打ち付けられて完全に殺されている。数少ない例外として平風真の母親がおり、そうしなかった理由は完全凍結によって脅威として成り立っていなかったからである。彼女は彼を保護連行し、収容処分の差し止めを申し出た。

　そんな彼女だが、可愛いものは好きである。小さくてかわいい物は好きである。もっとも、自分にそう言う物は似合わないと思っているので、花屋の営業だけがささやかな楽しみである。

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