感情を必要以上に昂らせたり取り乱すことは殆どない。感情の無い冷淡な人間と見られがちだが、仲間に対しての情は深い。
細かいことを気にしない大らかな性格の持ち主(興味が無いとも言う)だが、シビアな思考も併せ持ち、自分達に敵意を向けた相手には一切容赦しない。

悩んだりする事は殆どないが、その多くは思考を放棄しているが故であり、物事の解決手段がほぼ「障害を排除する」で帰結している。
「話し合い？しても良いけど結局ダメなら最初から戦えば良いじゃん」
視野が狭くなりがちな男である。その為、常にそばに居る人間や信頼する人間に指示を仰ぐ。

空間認識能力に非常に長けており、相手の死角・意表を突いた攻撃が得意である。人間態では拳銃で、獣の時には牙や爪で攻撃を行う。
人間態の時は常にチョコレートで糖分を補給している。匂いがキツいものは苦手である。

その正体は、絶滅したはずのニホンオオカミのレネゲイドビーイング。どうして自分がこうなっているのか、ミツキには全く分からない。
覚えていることがある。
誰かの為に命を使っていたこと。帰るべき場所を守り、進むべき道を切り開いていたこと。大切な誰かがいた事。
それ以外は全て、覚えていない。

雨の中、路地裏のゴミ捨て場で倒れ弱っていた所をイードレに拾ってもらった。以後、彼女と共に行動している。
気付いたら持っていたミサンガとドッグタグを、いつも肌身離さず着けている。ドッグタグに書かれた文字は掠れ、もう読むことは出来ない。