神秘捜査機関“シャーロック”。逢魔時内でも優秀さ・秘匿さで言えば三本の指に入る技術部門。
そのリーダー、ヴィルヴィこそ彼女。魔改造したメイド服を着こなす天災であり奇人である。
常にハイテンション、いつでもどこでも大げさに楽しくがモットー。
キーボード役。

「新たに生み出す」「欠けを補う」の二つをモットーとし、贋作の創造に関してはしようとしない。
新たなアクセント、ちょっとの差異。不変であることは、彼女にとって意味のない事。

余計なお節介もするし、その結果ろくでもない事になるけれど。そこに悪意は一切無い。
但し、不変を望むのであれば手を付けない。その上で願われたのなら、己の信念を折って望まれた"複製"を生み出すだろう。

自作パワードスーツによる格闘戦を得意とする。彼女には武術の才こそないが、パルクールに似た不可思議挙動攻撃は中々見切るには難しい。
また神獣の権能を基にした支援も可能。

「さぁ。私（ヴィルヴィ）が君達の世界に知らない色を付けてあげよう」

シャーロックリーダー７代目のヴィルヴィ。
先代の栄劫蔓縁(ヴィルヴィ)からは「歴代の中でも最も聡明な子」と称されている。

数年前までは現在とは打って変わって非常に陰気かつ人見知りであったが、七代目の“長女”が亡くなってからは心変わりしたのか一気に明るくなった。
だがそれは演技に過ぎない。が、それを看破するのは至難の業。
現状そのことを完全に把握しているのは“越界”・“葬唆監”・“栄光の一等星”の三名のみだと思われる。

リーダーとなる前に付けられた姓／銘は「シヴァル」。つまり、ヴィルヴィ・シヴァルが本名と言える。

ヴィルヴィとは。創造の神が人に降りた姿であり、一人の天才少女から姿と名を引き継いだ存在。
彼女は人間と成った後、僅かに残った権能を「自身の子の作成＝実質的な複製」に使うこととしている。
生まれた子供達はヴィルヴィの名と姓代わりの銘を与えられる。
そうして幾つかの歳を重ねた日、最も優秀なヴィルヴィにシャーロックのリーダーの座と権能を引き継ぐこととなっている。
レネゲイドにより補助こそされているが、無からの創造能力は確かにそれは創造の神の権能ありきなのだ。まぁエフェクト扱いなんですけどね。
極稀に、先祖還りのように生れ付き権能を保有する個体が産まれますがそれは矛盾螺旋のお話には絡まないのでカット。

ヴィルヴィ、人ならざる意志が最初に産み出した眷属の１つ。
ソレが人間に対する悪意を持つ前に、ヴィルヴィは人間に対する好意を得た。

「だって、面白そうじゃないか！」

だから。ヴィルヴィはヴィルヴィであり続けられる間、人間の良き隣人である。
崩れそうなら、新しいヴィルヴィに『成る』。大丈夫、全部ヴィルヴィさ。