設定

･見た目
虎の毛色ににた黄色に白のインナーカラーの髪色。腰ほどの長さがあり、外にはねてるのが特徴的。目はタレ目がち。
彼(?)の爪付きメリケンサックと連動して動く、彼女のペット(?)且つ武器である、自動追従装備「鉄虎(テツフー)」は、戦闘中に尻尾を掴んで振り回す事により流星錘として敵に纏めてダメージを与える他、乗って高速回転し体当たりもできる。普段は福然に着いて周り、爪研ぎとして扱われたり、彼女の修行やダイエット相手に付き添っている。

･彼、或いは彼女という個人
常に明るく、そして無意識に可愛らしい振る舞いを見せる。
本人は後輩達に虎のような威厳のある姿を見せようとしているが、努力虚しく後輩たちからは、見事な先達として評価されつつも、
マスコットのように可愛がられてしまい、理想と現実のギャップに凹む姿がしばしば見られる。

密林とルームと非常に偏った環境で育ったからか、時々常識ズレた行動及び知識が足りない事が幾つもあるが、
支部に所属してからはその差を埋めようと努力している模様。ただし元からポンなところもある為そこはご愛敬。

UGNのとある任務で出会った冠無と知り合い、何度か任務を共にする内に惹かれていき、
己の心の壁(闇)を打ち明けては、それでも許してくれて、その果てで無事恋仲になった。
自身の性別に関しては複雑であるけれど、愛してくれるならもうなんだっていいやとの事。

基礎情報

経歴

かつて人の手によって絶滅したと言われているとある虎たちがひっそりと身を寄せながら暮らす密林。
その奥で生を受けた一人の子供――その素性を知る者は誰もいない。 捨て子か誘拐か、あるいは運命のいたずらか。
確かなのは、自分が"虎"たちに育てられたという事実、ただそれだけであった。
厳しい野生の環境の中で、獣の論理で守られ、暖かい愛に包まれて、
強さと優しさを同時に教え込まれた子供は、自らを「虎の子」として誇りに思っていた。

ある日、突如として訪れたオーヴァードによる災害。故郷と家族が一度に燃やし尽くした黒い火の中で、ただ一人だけが生き延びた。 彼女は人の社会に保護され、UGNチルドレンとして組織に組み込まれることとなる。

しかしそこで待っていたのは、人としての言葉と性自認の壁。そして優しさなんてものが微塵もない一つの部屋(世界)であった。
此処で初めて自分が"男"であることを知ったが、密林では弱者として、言わば"女の子"として育てられたことで歪みが生じた。
またそもそも人の世で用いる言葉を、野生児が知っているはずもなく最低限の知識を無理やり詰め込められながらも、
異端児として処分も兼ねた、訓練と称して過酷な実験に投下される事となる。

幸い野生児としての無尽蔵の体力と、これまた野生の勘、安定的した能力運用によって生き延び続けたが、
自分の可笑しさを笑った者も、無邪気に泣かせた者も、一人また一人と部屋から消えていった。
新たな"コードネーム"で呼ばれ、介抱してくれる者もいない、終わりない暗黒の日々。
人の世としても外れた環境であったルームでの日々は、無垢であった彼女の心と身体を急速に摩耗していく事となる。

そんな中で無尽蔵の体力と、安定的した能力運用に興味を持った後の支部長の手によってルームから解放。
その強さに惹かれてそのまま師弟関係を結び、師匠の助けもあって人の生活になんとか慣れていった。
新たに名前を貰った後、人の世で生きていく為に必要な、様々な事柄を学んでいく。
生来の明るさを取り戻しながら、人として正しい事、間違っている事、そして貫かねばならない事を。
最終的に今では、この街を守る支部最古参のチルドレンにして、"なんか可愛い"後輩指導係となった。

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