精神医学用語の一つ。誘拐や監禁などにより拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有することによって、加害者に好意や共感、さらには信頼や結束の感情まで抱くようになる現象。

東京で母・父と共に暮らす中（小）学生。ある日に母がパチンコで300万円の借金を作り、失踪する。借金取りの麦歩さんからその事実を知らされた父と私は借金取りから逃げ、失踪した母を探して鎌倉・大阪・京都と旅をしていくが、その道中で父は旅費を稼ぐため初めてパチンコに手を出す。捜索の結果2人はついに京都で母を発見するも、母は間男と共に再び蒸発してしまう。

母を探すため失職した父は、麦歩さんの家に居候させてもらい正業にも就かずパチンコにのめり込む。その傍らでパチンコの軍資金を得るために麦歩さんの元で取り立ての代行を始め、債務者から卑劣な方法で借金を回収するのに成功したことで悪の才能に目覚める。一方、別の間男（アンドリュー）の元で羽振りの良くなった母が現れて300万円で私を引き取ることを提案、金に目の眩んだ父は私を売り渡した。しかし母の2番目の間男（アンドリュー）は、実はネズミ講会社を経営する詐欺師だった。アンドリューが全ての責任を母へ押し付けて失踪したのが発覚すると、母も私を置き去りにして三度行方を晦ました。

その頃、父は私の担任を強姦し、彼女を妊娠させたことにより奇妙な成り行きを経て、著名な財閥の一族に招き入れられる。父は期せずして財閥の後継者の地位を手に入れるも絵里の妊娠が想像妊娠だったことが判明して用済みとなり、あえなく追放される。