容姿・経歴・その他メモ

1. 家庭環境

・父親（通称 オトン）は、かつては工場勤務だったが会社倒産を機に酒が手放せなくなり、いまはほぼ日中ずっと酔ってる。
・母はいない。蒸発か離婚か誰も語らない。書類上は “単身世帯＋扶養中高生” で生活保護。
・家は築50年のアパートで、湿気でふすまが波打つ。冷蔵庫には水と謎の調味料しかない。
・杏子は夕飯は学校の購買や安売り惣菜で済ませるため、「サバイバル家計力」だけ異様に強い。

2. 性格と行動原理

・不良と言われがちだが、タバコや万引きなど“弱者を穢す”行為は徹底拒否。
・校内のいじめを見ると反射的に介入するタイプで、教頭からは「最悪の正義マン」と呼ばれている。
・根がまっすぐすぎて、問答無用で突っ込む。そのため教師からは扱いにくいが、生徒からの信頼は重い。
・親の面倒を見る義務は感じつつも「依存されても私の人生は捨てない」というブレない線を持ってる。

3. 暴力嫌いなのに“正統派不良”である理由

・小4の時、酔ったオトンに怒鳴られ、怯えていた自分を“近所の不良姉ちゃん”が助けてくれた経験がある。
・その姉ちゃんは、暴力を使わず言葉で大人を黙らせた。
・「不良＝弱いものの味方」という印象がそのまま価値観の軸になった。
・喧嘩は強いが、暴力が嫌い。必要なら受け止めて終わらせる。攻撃ではなく抑えに入る。

4. 焼きそばパンソムリエという謎才能

・毎日購買で焼きそばパンを買い続け、気づけば「具材比率」「麺の水分量」「パン側の保水度」「ソースの個性」を判別できる舌を獲得。
・学校購買の焼きそばパンの状態で、材料価格の上下、仕入れ担当のシフト、前日の売れ行きまで察知できる。
・教師からは「将来フード業界の鬼才になる」と言われるが本人に自覚はない。
・バイト禁止の学校なので非公式レビューをSNSでして月5,000円くらい稼いでいる（生活の足し）。

5. 社会的立場

・生活保護世帯の高校生というだけで学校では“色眼鏡”があることを痛感しているため、弱者に強く共感する。
・奨学金ルート・就職ルート・支援制度を全部調べて、自分の将来は自分で確保しようとしている。
・校内でいじめグループを壊滅させた実績があるが、処分はギリギリ免れたので要注意人物扱い。

6. 日常の行動習慣

・朝はオトンの酒瓶を回収して燃えるゴミの日にまとめて出す。
・昼は購買の焼きそばパンを“利きパン”する。
・放課後は図書室で食育と栄養管理の本を読んでいる。理由は「もう貧困で身体削りたくないから」。
・オトンに食事を作らない。依存断ちの一環。自分の人生は巻き込ませないという意地。

7. 友人関係

・クラスでは“頼られるけど距離感のあるヒロイン”。
・同じような貧困家庭の友人がいて、その子とはお互いの生活スキルを共有し合う“生存同盟”。
・男子から告白されたが「生活に巻き込むから無理」と断っている。

8. 夢・目標

・フード系の専門学校に奨学金で行くか、パン屋で働きつつ独学で食のプロを目指す。
・最終的には “安くてうまくて栄養のあるフード” を子どもたちへ届ける職に就きたい。
・「次の子どもは私みたいな思いしなくていいように」という私的ミッションがある。

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