少し儚い雰囲気のある、体格的には特徴のない女性。
淡い灰の綺麗な髪とあまり変わらない表情から、お人形みたいと言われることも時折。
そして実際に感情の起伏はあまり大きくない上に、本人が改善しようとも思っていないため、
場合によっては愛想がない、と取られることもしばしば。
しかし感情の薄さに反して思考は明確であるため、淡々と次々と言葉を紡ぐことが多い。
総じて、あまり人付き合いの得意ではないタイプといった所だろう。

というのも、ＵＧＮに所属する以前は普通の家庭…とは程遠い、実験で生まれた者であるため。
オーヴァードの可能性を探ると標榜したその組織は、優れたオーヴァードのクローンを何種類も作り出そうとし
しかしＵＧＮに壊滅させられるまでに"成功"したのは、薊──当時は名前のない少女だったが──ただ一人であって。
救出された、常識に疎く感情も薄いその少女は、ＵＧＮにて必要なことを学び、
数年を経て、自分の意思でＵＧＮに所属している。

主な能力は、ある程度の範囲の殲滅。
ただ丈夫なだけの鳥籠から、細かい砂のような、しかし煌く物体を溢れさせて相手に叩きつけ、穴だらけにしてしまう。
見た目通り耐久力には難があるものの、殲滅戦などに於いては重宝され、"リヴァイアサン"の指示で動くことが多いようだ。

ＵＧＮのエージェントとして動いていれば、様々なジャームやオーヴァードとぶつかることになる。
その中には、仕留めきれなかった相手も、もちろん存在している。
その一人が"ディアボロス"、春日 恭二であるのだが…
ＦＨが大規模な活動を興していると派遣されたＮ市に、ソレがいた。
事態の解決と同時に、その相手もする必要がありそうだ。

任務に於いて、様々な状況に巻き込まれるというのはよくあることだ。
その状況と言うのが緩い物であれ絶望的な物であれ、解決に動くのが基本的にやるべきことであると言えるし…
《ワーディング》と。レネゲイド絡みであるとわかることであれば、
それは紛れもなく自分の仕事であり、最善を尽くすべき事柄だろう。
良い報告ができるよう、解決への道筋を………
立てることは厳しくても、尽力することに否はない。