OUT：カバーリング、行動値-3[先手必勝-1Lv]
IN：範囲化、ヒーローカテゴリ（実はなかった）ヒーローコスチューム（実はなかった）

UGNチルドレン。見た目としては高校生程度。
見た目相応らしい振る舞いを心掛けて…（背伸びして…）いるらしい。
意地っ張りの子供に見える。
作戦行動や訓練中は比較的冷静である。
口を使わず大気を使って喋ることができる。彼の声が二重に聞こえると思ったら、それである。
それのせいで意図せず本音が漏れる場合がある。

外見や声で男女どちらかは見分けにくい。一応男性ではある。どちらで扱われてもいいらしい。
聞くと厭気と嫌味交じりで「どっちが『どうすれば』いいと思う？」と返されるだけである。
服装を色々試して遊んでいる姿が見られる。

レイピア型の剣(→データ：アームブレード)を愛用している。幸い斬撃での使用にも耐えうる。
彼と共に発見された武装のうちのひとつである。（そのため技術としては少し旧い）
彼の身長に対して大きいため、実質細いロングブレードになってしまっている。
俊敏さ、砂塵による攪乱を活用して補っている、といったところ。
また、時に剣先に結晶を纏わせて重み・遠心力を増大させ、叩きつける。（棍棒のようである）

振動を利用して、被害者の痛覚を増幅させる。精神干渉の類である。(砂塵霊)
体内に砂塵(細かい結晶)が残った場合には、共振により体内から干渉される。(超振動閃)
…相手を追い詰めることに関しては執拗である。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

D:複製体：ハードワイヤード
チップ名「レーデンロウ（Leaden Lore）」鉛(色)の知識といったところか。
…鉛はよく知られている通り有毒であり、銃弾によく使われた金属だ。陰鬱ともいう。
解析結果によると、個体名としては「Leaden-Aps」(Aps-88星座、風鳥座)らしい。

脳の記憶容量を拡張し、戦闘経験・技能を学習・補助する為埋め込まれたチップ。
種別ビサイドのRBの補助もあり、使用している。
機能のカスタマイズは後から調整可能である。白兵戦、射撃戦、RC型、情報戦。
現在は白兵戦を想定して補正し、記憶容量を１ランク上昇させた状態である。
これは汎用性の高いデフォルトの設定である。
設定の変更・調整にはそれ相応の準備が必要である。
手段は違うが、いずれも殲滅を目的としていることに変わりはない。
１人でも特化する戦術を変更できればより扱いやすい駒になる、といった意図だろうか。
準備が大掛かりかつ被検体への負担が大きいので、未完の技術であるとみられる。

脳神経に影響を及ぼし、彼の精神状態や成長に悪影響を与えているのは事実である。
しかし同時に、既に一部となってしまったそれを取り外すのもあまり現実的な話ではない。
戦闘タイプの変更にかかる手術や情報の書き換えといった心身の負荷も懸念事項である。
影響のひとつである思考能力の拡張が、二重の声を(特に無意識に)使用する大きな原因であると思われる。

彼が他の道があるにもかかわらず、その身その時に合った戦闘の仕方に(あまり)目を向けることなく、
デフォルト設定、白兵戦のままで行動しようとするのも、そう責められた話ではないだろう。

ちなみに、精神干渉による痛覚の増幅に関しては、チップの知識には存在しない技術である。
防御に関してもそうである。自身や他人を守る術はこれには(書いて)無いとのこと。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
～UGN職員のメモ～
非戦闘スタッフ、特に医療チームの言う事を真剣に聞こうとしない。
治療はともかく、食生活など健康に関する指導は聞いてくれない。
「年（→実年齢）を考えればイヤイヤ期(＝幼児)なのでは…」
…と口に出した職員は（軽く）峰打ちされたらしい。
割と本気の怒りを買った割には、流血沙汰にはしていない。
…本当にやってはいけない事の分別がつくくらいの倫理観はある…、と受け取る事にした。
無論、説教はした。
恐らく、チップに対して干渉できうる者が居ることが原因であろう。

作戦行動関連に関しては従順であり、合理的かつ真面目である。口調はそこまで変化ないが。
いつもこの状態で居てくれるとありがたいのだが…、とは我々は今度こそ言わなかった。


～UGN職員のメモ2～
我々医療チームや戦闘指導部門は、彼に積まれた多くの難題に真剣に取り組んでいた。
『通常』にどれだけ近づけるか。彼にとって最適な戦闘とは何か。

戦闘に関しては、複製体としての素養を鑑みて射撃、RC。本人の性格・性質としては精神干渉も扱えるだろう…
幅は広いが、身体能力・耐久の要求が高い白兵戦は比較的不向きである、という評価だった。
故に他の方針で指導するべきである、ということが戦闘指導部門の結論だった。

医療チームは「隠さなくていい」という彼に、彼の身体が抱えている問題を説明した。
彼はその植え付けられた知識を利用し、また何度か質問をして、真剣に現状を考えている、ように見えた。
我々はまず、生殖機能の異常の治療、あるいは改善を提案した。それにはまず、男女どちらか決めなくてはならないのだが。
それは身体の発達に関わることで、根治ができなくともやる価値はあると。

どちらにせよ、まず最初に返ってきた答えは「必要だとは思わない。要らない」だった。
男だと思っても、女だと思っても、それなりにしっくりくるし、それなりに違和感がある。
どっちも試してみたけど、結局どっちでもいいって気しか、しなかった。
社会に出るとか出ないとかも、どうでもいい。結局、どっちに寄せたって嘘なんだよ。
戦闘…要は『使い方』を考えているだけで、それじゃアイツら（ヴィラン）のやる事とそこまで変わらない…。
…だから、やりたいようにやる。それでも使い物にならないようだったら、…言う事聞いてあげる。
「だから、お節介はやめて」『余計なお世話…！』
「―大体、アレがどういうモノだか分かってるの…？！」

難しい案件であることは確かだが、それでも我々のアプローチは誤りだったのだろうか、と思わざるを得ない。
我々は、少しでも良い人生を歩んでほしいのだ。
議論を大っぴらにすればするほど、彼は嫌悪感を募らせていく。つぶさに観察しながら、模索していくしかないだろう。
常に先陣をきって行こうとする彼が、無事であることを祈るしかない。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

D部分
青魔(FF11)SPアビ「アジュールロー/Azure Lore」→紺碧の知識
オートマトン(FF11)の命名法則－色名＋星座
星座名・星座略符一覧(略符順)https://www.nao.ac.jp/new-info/constellation2.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――