覚醒したてで、自身の能力をすべて把握しているわけではないため、特筆する能力は確認されていない。
それでも、シンドローム自体が体になじんだのか或いは、レネゲイドに適性があったのかはわからないが、覚醒したてでもそこらのエージェントと戦えるだけの力を保有している。

現在確認できている能力は、血流操作及び斥力操作。
自身の血液を操作して身体強化及び武器を作成しての白兵戦を得意としている。
それに加えて、斥力操作と周囲の血を操作することで攻撃を受け流し、相手の血液すらも己のものに変換し、傷をふさぐ高い耐久性も確認されている。

相手の血液を変換して自身のものとする能力。それは、相手のレネゲイドすらも自身のものとする力。
最終的には完全に自身のレネゲイドに置き換わる。だが、一時的にはあるが、相手の能力を模倣することが出来るのではないかと考えられているが、現状それは確認できていない。

父親はある研究施設の研究者だった。
あまり家にはいなかったけれど、たまに会う父親はいい人だったと思う。
だから、普通の家族だった。

けれど、その日常は飾りだったと知る。
ある日父親が「犯罪者」として捕まった。
何をしたのかは具体的にはわからない。けれど、多くの人を不幸にしたってことだけは聞いた。

その日から日常は変わってしまった。
犯罪者の子供だからと言って周りからいろいろ言われた。
母親はそれから守るために、その街から今の街へと彼女を連れて引っ越した。

それからは、苗字を変えて新しい街で今の日常を送っている。
この街では過去のことを知る人はいない。

けれど、過去のことに思うことがある。
父親は大勢のひとを不幸にした。一体なんでそんなことをしたのかはわからない。けれど、不幸にしたのは事実だった。

だから、父親が起こした不幸を自分が少しでも晴らせるように、誰かを救う。例えそれは何も変わらなかったとしても、自分は父親とは違うと。不幸にする人間ではないと、母親を安心させるために。

以前の苗字は「春日」
彼女の父親は春日一族の人間であり、FHエージェントだった。
彼が引き起こした事件は大きく、UGNでも隠しきれなかったため、犯罪者として捕まえたと報道している。
けれど、逃げ出したことは報道されていない。
今もどこかでFHエージェントとして、研究者として活動しているらしいが、詳細は不明。

勉強が苦手で、難しいことを考えるのもあまり好きではない。
体を動かすのは好きなため、体育祭や野外活動では元気だが、テストの日はテンションが低く、アホ毛もツインテもしおれてしまう。

普段は明るくテンションは高めだが、割と悲観的でうちにため込みがち。

困っている人がいれば、手を差し伸べており、それがどんな人間であろうと必ず一度は手を差し伸べようとする。
そのせいで怪我をすることが多く、学校を遅刻することが多いため、彼女の事を知らない人からは不良生徒だと思われている。

人助けをするさなかで、多くの人と知り合いで意外と顔が広い。
その中でいくつかの情報屋などにもコネがあり、たまにその情報屋から仕事の手伝いを行ったりなどもしており、バイトをしていないながらもお金はそこそこある。

ただ、趣味でやっているアプリゲームや服にお菓子などに消えていっているため、貯金はあまりない。
また、SNSもやっており日々の出来事などをそこに投稿している。

彼女は助けられるのであれば、相手を助けようとする。それが理屈で叶わなかったとしても、感情だけで動き何とかしようと足掻く。
それが大事な人達であったらなおさら強く出る。
その結果、自分がどうなろうとも。その人を助けられるのであればいいと考えている。

それは、本来の性格というのもあるが一番は「父親」の存在が大きい。
父親が多くを不幸にしたのなら、自分は一つでも多く救うと。

喋り方
私 君 下の名前
口癖　「大丈夫！」「わかんない！」「まっかせて！」

彼女がつけられたコードネームは「｜明日を照らす陽光《レーゲンブルート》」だ。
その意味は、彼女自身が誰かの夢や希望を守り、空を見上げられる明日を迎えるように戦うことから付けられている。
光を操るわけではないが、彼女の名前そして、彼女の行動は人々を照らす光であるため。

コードネームの読みのほうは、彼女自身は理解していない。なんか響きがかっこいいな程度の認識。
その意味はドイツ語で「血の雨」。
さらには、一部の敵対者からは「｜悪夢の捕食者《レーゲンブルート》」の字をあてられているときもある。
その由来は、戦闘スタイルにある。
彼女の戦闘スタイル的に戦闘が長引きやすく、戦闘が長くなればなるほど彼女は血をまとい、得物は強力になっていく。
さらには、敵の血液やレネゲイドを血の剣で取り込み自身の力にしていくことから、悪魔だの捕食者だの、まるで悪夢を見ているようだの言われるようになり、その当て字があてられた。