歴史ある企業グループの御曹司。兄弟が何人かいる。
厳しすぎはしない家庭だったが、兄弟ともに後継ぎとして幼少期から社会的なスキルやマナーを一通り叩き込まれているため、実は人や状況の動かし方が元からある程度身に付いている。

18歳の頃、偶然街中でジャームによる事件を目撃しその場で覚醒した。
覚醒したばかりの頃はUGNの存在も知らなかったが毎度毎度イチかバチかでなんとか対処できてしまっていたことにより個人でヒーロー紛いの活動をしていた時期がある。
しかしUGNの事後処理が入っていたことによって身内や同級生たちはいつもそのことを覚えていないし、まるで最初から何事もなかったかのようになるのでUGNとFHを同一視して闇の組織だと警戒していたし、UGNからも謎のオーヴァードの出没として警戒されていた。
前N市支部長に尻尾を掴まれてようやく双方を正しく認識し、UGNに所属した経緯がある。
所属時点で18歳だったためチルドレンは経験していない。

後天的にブラックドッグシンドロームに目覚めるまでは、一度きりの大技を放った後にすぐ力を使い果たすというとてつもなく不安定な戦い方しか出来なかった。そのせいで地道な調査任務ばかり任されて文句が絶えなかったが、今思い返すと下手に死にに行かせるようなことをしなかったその采配に感服している。
本人の中ではブラックドッグの適性が高かったらしく、トライブリードが発現してからは器用に立ち回るようになった。

支部長になって管理が町規模になってからは整いきっていない管理体制と人員不足を解消するために自らの企業グループをUGNのサポートとして協力させることを上層部に打診し、政府とのパイプを繋げた経営者としての実績がある。
その当時から神城グループ会長の神城早月と交流を持っており、大きく助力をしてもらったこともあって恩義を感じている唯一無二の相手。

元厨二病罹患者なこともあってレネゲイド関連のものには前向きな興味がある。というかせっかく厨二病が卒業できただろうというタイミングでオーヴァードに覚醒してしまったため厨二病精神が捨てられなくなってしまった。かっこいいの大好き、異能力や陰謀論大好き。

思い出の一品としてたばこを持ち歩いているが、たばこは毎回むせてしまって上手く吸えない。滅多に取り出さない。
前支部長の士渕の愛用していた種類で、ずっと同じ種類のたばこを買ってまでして持ち続けている。
着火のタイミングで吸ってむせた後、線香みたいな感じでぼーっと眺めている。支部長になってからの唯一の息抜きの時間。

トライブリードに覚醒した時期と前支部長が殉職して支部長に志願した時期はだいたい同じ三カ月前。
前支部長士渕と同じブラックドッグが発現したせいか、戦闘スタイルまで似通うようになった。

支部長になってからは面倒をみられる立場から見る立場になり、ブラックドッグ発現によって安定した戦い方ができるようになったため、不安定な大技を使った戦い方はしなくなった。ただし、そのせいで本来のポテンシャルは十分には発揮できておらず、自身でもセーブしているという感覚はある。滅多なことがなければ使わないだろうという扱いをしている。

コードネームはUGNから目を付けられていたときの呼び名をそのまま使っている。
派手に暴れた後の現場と『神出鬼没』から鬼の名が付けられた。

範囲攻撃と序盤火力でミドル戦に特化させつつ、終盤で一度きりの特大火力が出せるスタイル。
ダイス数の不安が拭いきれないのでバッドステータスに弱く、かかってもかからなくても余裕でポンコツと化す。