容姿・経歴・その他メモ

剣道を嗜んでいた高校2年生のイリーガル。
現在も道場に足繁く通っているが鍛錬をしているわけではないらしい。
誰よりも早く来て仲間たちの鍛錬を見、誰よりも遅く帰る。

分厚い伊達メガネと前髪で目が見えず、猫背なのも相まって怪しい人全開。
目を見ようとすると顔をそらして逃げるのに、相手の目を見つめる癖がある。
ただし、幼馴染の水城美香(NPC)のみ例外。彼の瞳の色をきちんと知っているのは彼女だけ。……かもしれない。
極度の手当魔で、ちょっとしたかすり傷も見逃さない。
じっくり傷跡を観察したのちに、丁寧に手当してくれる。

口数の少ない聞き上手で、話すときも単語をつなぎ合わせるように話す。
意思表現ははっきりしているので、会話には困らない。……はず。
また嘘を極端に嫌い、善意からのものも厭う。
故に本人も嘘を言わない。が、すなわち『本当のことしか言わない』につながるわけではなく。

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三年前、剣道の大会にて。
準決勝の試合のとき、対戦相手の手首を叩き折ってしまう。
くしくもその打ち込みにより樹の勝利が確定する……が。
相手が痛みにもがく姿を見て、憎らしげにギラつく眼をむけられて、外されたコテから覗く青黒く腫れ上がった腕が晒されて。
言いようもない興奮と高揚を覚え、――それらの感情を覚える己に吐き気を催すほどの嫌悪感を抱いた。
決勝戦は結局辞退し、それ以降木刀にも竹刀にも振れられず、人の目を見ることにおそれがある。

準決勝後にオーヴァードとして覚醒。
抑えられない加虐衝動に任せ喧嘩に明け暮れ、己は“バケモノ”になったのだと確信。
血を求め苦痛で歪む顔をたっぷりと楽しんだあとは、罪悪感と後悔にかられ、喧嘩で伸した相手に手当を施していた。
これは偶然居合わせた霧谷雄吾に止められるまで、喧嘩と手当の毎日を繰り返す。
オーヴァードと言う存在を知ったあとも『己がバケモノである』という認識が改まることはなかった。
強迫観念めいた手当魔は、ここからきている。

上記のことやそれに関連することは、幼馴染の水城美香(NPC)が引っ越したのちのことである。
彼女に伝わらなくてよかったと安堵し、いつ知られるかもしれないとどこかで怯えている。

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