プロフィール

概要

　はるか昔、現在の聖苑学園の敷地内に存在していた小さな神社で祀られていたお稲荷様の眷属が、レネゲイドビーイング化した姿。
　死亡してお稲荷様の眷属となる前は子ぎつねであり、その姿と人と共にありたいという願いが混ざった結果、狐の特徴を持つ幼い少女の姿となった。
　人々の願いを聞き届けることを使命としており、聖苑学園では"願いを叶える学園のぬし様"として都市伝説となっている。
　稲荷の眷属であることすら忘れ去られているため危機感をおぼえ、信仰を取り戻すべく、願いを聞き届けるために東奔西走している。

容姿

　小学校3～4年生くらいの体格の幼い少女の姿をしている。
　狐の耳と尻尾が生えており、ぴょこぴょこと動く。
　巫女を思わせるような衣装に身を包んでいる。
　オーヴァード以外の人間に視認させるためには、かなり必死になって集中する必要があるらしい。

性格

　単純で調子の良い、子供じみた性格。
　人が好きであり、みんなの役に立ちたいと常に考えている。
　最近は信仰が消え去り、稲荷の眷属であることすら忘れられているため、信仰を取り戻すために必死。
　食べ物を粗末にすることと、火が嫌い。

おきつねさまの逸話

　日ノ本の国が統一されるよりはるか昔、地元で信じられたお稲荷様の神社があったそうな。
　その近くでたった一人彷徨った子ぎつねがおったとさ。
　子ぎつねはしばらく何も口にしておらず、野犬に襲われて内も外もぼろぼろの有様。
　生まれてすぐに親はなく、頼るものもない子ぎつねはもはや死に体であったそうな。
　ひとり寂しく冷たくなると思った矢先、通りがかった娘が一人。
　娘は子ぎつねに同情し、そっと抱いて看取ってやり、狐を遣わせると信じられている稲荷神社のそばに埋めてやったとさ。
　子ぎつねは生まれて初めて、そして最後のぬくもりに心を打たれ、人というものを好いたそうな。
　お稲荷様はそんな子ぎつねの、人とともに居たいという願いを聞き入れ、自身の遣いにしてやったとさ。
　それからというもの、娘の村は実りに実って病もなく、みな平穏に暮らしたそうな。

つるつる岩

　聖苑学園の敷地内の林にある、健康な女性がなんとか数cm持ち上げられる程度の大きさの岩。
　妙に表面がつるつるとしていることと、この岩に願い事をすると学園のぬしさまに届き、叶うという都市伝説で有名。
　今は知られていないが、かつては稲荷神社のすぐ隣にあった岩で、とある子ぎつねの墓石。
　稲荷神社へのお参りで願いが叶ったものが、その感謝を伝えるために撫でてゆくため、つるつるになった。

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