・［ボーン・レガシー］をうつ（＝御伽刃カンナの敵をとる）
　◇自分の力を認めさせたい/自分は一人でも戦える、戦士として不足ない＝出来損ないではないと言いたい
　▲カンナに対する後ろめたさを払拭したい
（出来損ないのマガイモノなんかに生きる価値なんてないと教えられてきたから、自分が一人でも戦えたこと、カンナが勝手に庇ったのだから自分のせいではないことを証明したい）

粗暴で自己中心的な振る舞い。弱いことは悪だと考えており、弱者が虐げられるのは当然のことだとさえ思っている。行動力はずば抜けて高く、任務や指示があったとすれば率先して戦闘に参加する勇敢なところもある。

一方で、寝ている最中や誰もいない状況だと，無意識のうちに弱音を吐いたり臆病になったりする。

　UGNの研究の中で，優秀なオーヴァードのコピーとしてつくられた少年。同じように作られた子供たちはレネゲイドを移植され、チルドレンとしての訓練を受けた。「次世代のオーヴァードになれ」と刷り込まれた彼らは、常にオリジナルと比較され、貶められ、「処分」された。ひとり、またひとりと施設からいなくなるその度に、研究者は死亡したチルドレンのレネゲイドを少年に移植し続けた。最後に残った彼には「Odds and Ends」というコードネームが割り当てられた。「寄せ集め」を意味する言葉があてがわれたのは、UGNにおいても彼が異質な存在であることの証左である。

　3年前、彼のオリジナルである【ライオンハート】がUGNを裏切り処分される。彼にとってオリジナルは、「いつか越えなければならない存在」であり、また「UGNが求める理想のチルドレン」でもあった。その彼がUGNから不要とされたのだ。だとしたら、そんな「出来損ない」のコピーである自分がどうして処分されないのか？いつ「必要ない」と言われるかわからない、そうした彼の不安にレネゲイドが共振してしまい、レネゲイドを制御しきれず、暴走してしまう。この際、多数のエージェントやチルドレンを殺害してしまっている。最終的にはUGNエージェントによって気絶させられ事態は収束した。彼を生み出した研究者の根回しによって彼の処分は免れたが、これ以上は危険だとして実験は中断。彼は「獅子心宵」としてUGN日本支部所属のチルドレンとして、社会性や情操についての再教育を受けることとなる。

　宵にとっては日本支部の訓練なんかは児戯に等しかった。彼の性格が粗暴で自己中心的なものになったのは、やっかみを浴びせてくる日本支部へのUGNチルドレンの無能さについていけなくなったが故である。彼にとって日本支部内で信頼できたのは、教官や、自身の来歴を知ってなおかわらず接してくれるローザぐらいであった。

2年前、教官であるカンナに庇われて以来、その敵討に執心している。1年前にトライブリードの存在が確認されると、宵は新たなシンドロームを獲得するべく、再び自分を生み出した研究者のもとを訪ね、第3のシンドロームを覚醒させた。

プライドが高く、周囲の人間を見下している。
……だが実際は、「出来損ないの自分」という劣等感の裏返し。
「自分には生きる価値がある、だって周りの奴らよりも優秀だから」というロジック。
無意識下ではひどく臆病で、精神的にはかなり弱い。

一方で、自分とおなじように「誰からも必要とされてない」ものやひとには優しさを見せたり
他人をモノとして平気で痛めつけ利用する相手には強い怒りを覚えたりもする。

朝、寝起きが悪い。

ブランケットに包まって眠るその時だけは、自分が自分として生きているのだと安らぎを得られる。

「要らない」と聞くだけで体が強ばり頭が真っ白となる

たとえその言葉が自分に向けられたものでなくとも、自分に言われたと勘違いしてしまい、萎縮してしまう。

すき

もふもふのブランケット、ステーキ、寝ること、

きらい

自分の名前、自分のコードネーム、弱いオーヴァード、生魚、説教、ライオンハート

「……オレはショウ、それ以外に名前はない。いいか、オレは誰の手も借りるつもりはネェ。オレさえいれば全て事足りる」
「力のない奴に、生きる権利も価値もネェ」
「強くなるんだ、強く……」

UGNが用意した住宅に一人暮らしをしている。
家具はベッドとテーブル・ゴミ箱だけだが、わりかしゴミが部屋中に溜まっている（朝起きれないからゴミを出せない）。寝起きが悪いので、教官やローザには部屋の鍵を渡している。

オリジナルである【ライオンハート】とは何回か任務を共にしたことがある。
戦闘能力ではオリジナルと互角に渡りあえるという自身があるものの、どこかで彼に勝てないという意識が頭からはなれない。
（精神的な面でオリジナルに大きく劣っていることに気づけてない）
オリジナルがUGNを裏切ったという事実を研究者から聞き出したが、まったく理解できず、「アイツは出来損ないだったから狂ってしまった」と理解を歪曲させた。
いまでも「オリジナルより自分のほうが優れている」と言ってはばからないが、心のどこかで、オリジナルがUGNを裏切るに至る経緯を知りたいとも思っている。

教官であるカンナからは、実地での身のこなし方もだが、それよりも人との付き合い方とか周囲との馴染み方といったアドバイスを多くもらった。「そんなもん必要ネェ」とか「カンナのその物言いだって大概だろ」とか言いながらも、彼女からの助言はどこか宵の心内にひっかかっている。
2年前の戦闘で自分を庇ったことに腹を立てており、いっぱい文句を言うためにも、はやく意識を取り戻してほしいと思ってる。
時折、カンナのいる病室まで行って彼女の側で過ごすことがある。