容姿・経歴・その他メモ

――その正体は紳士か麗人か。
幼き頃より山奥にて武術を学び、オーヴァードの持つ力を交えて独自の流派を編み出した。
しかしその出自は不明。師も、親も、関わる存在すべてが霞に包まれている。唯一判明しているのは、香川出身であるということだけ。そのせいかうどんには口うるさい。

対レネゲイド災害部隊「マルコ班」に入ったのは数年前。数多くの優秀な才能たちを押しのけて部隊長へと成り上がる。出世の理由は計画立案力にあり、様々な任務を少ない損害で確実に達成することが評価されている。リーダーとしてのカリスマ、もとい統卒力は残念ながらあまり期待されていない。
戦う理由は「闘争への快楽を満たすため」を装っている。給与の支払いが良いからという理由でUGNに居るが、裏では師匠のジャーム化に携わった連中を単独で追っている。

レネゲイド災害によって師を失っているが、そのことについて話すことは無い。その話題を出そうとするだけで鋭い眼光が飛んでくる。だがそれも自らの内面を隠すため。理由は数年前に起こった師の喪失にある。

師匠がジャーム化した原因は、香川で起こったレネゲイド災害によるものだった。厳しさと優しさを注いでくれた彼のジャーム化に神代は彼だったものを前にして刀を振るうことができなかった。師匠は世界へと飛びオーヴァードとの死合を求め続けるも、彼女は依然として彼に刃を向けることができなかった。それほどまでに彼女にとって師匠との記憶は大切だった。同じく師匠の下で修業していた弟弟子、もとい義弟が師匠にとどめを刺したことでこの一件は表向きは解決する。彼女は自分の無力さ、不甲斐なさを悔いてその弱みを隠そうと振舞うようになる。
調査の結果、そのレネゲイド災害を引き起こしたのは"マスターレギオン"の持つ"エレウシスの秘儀"だという情報を掴んだ。レネゲイド災害でこれ以上大切な人を失わないためにも元凶となった"エレウシスの秘儀"を破壊しなければならない。自分の弱さと決別をつけるためにも。
直後、任務の内容を言い渡された彼女がその僥倖に感謝しないはずがなかった。

"エレウシスの秘儀"による一連の事件を解決した彼女が初めに取った行動は、「マルコ班」による合宿だった。今まで心を固く閉ざしたままだった彼女がアイシェはじめ班員らに歩み寄るようになったのは、間違いなく"エレウシスの秘儀"の影響によるものだった。失った鬼切の古太刀を少し懐かしみながら日常を過ごしていたところ、突如として空がまっさらな黒へと姿を変えた。
"ディオニューシアの極光"と呼ばれる存在を思い出した彼女が事を進めるのはそう遅くなかった。

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