容姿・経歴・その他メモ

「霜月ウタ。呼び方は好きにすればいい」
「いつも時間がお前の思う通りに流れてくれると思ってるなんて、考えが甘いんじゃないのか？」

【パーソナリティ】

生まれ持ってのUGNチルドレン。
幼少期からレネゲイドコントロールを学び、そのままUGN支部の支部員として日々を過ごしている。

UGNでの主な役職は戦闘員兼ジャームの臨時凍結処理要員。後述の特異な能力によって現場で即座に凍結処理を施すことが可能なウタは赴任地域だけではなく別の地域の現場に出動を要請される機会もそれなりに多い。

同い年で幼馴染である鳴宮イチカとは深い友人関係。UGNチルドレンとして長い付き合いの二人は作戦行動での連携も洗練されており、任務を共にする機会も非常に多かった。
しかし1年前、FHエージェント“アラネア”の追跡任務にウタとイチカは失敗。それによってイチカを失うことになる。
現在は新たなパートナーであるアリサと組み、任務を行っている。

【プロフィール】

朱鷺色のミディアムヘアに蒼い瞳の少女。常に鋭い目つきに不愛想な表情で、人を寄せ付けないオーラを放っている。
口数も少なく淡泊、辛辣な発言がほとんど。それを自覚してはいるものの直す気はなく、他者からの評価は気にしていない様子。
愛想はないものの冷酷というわけではなく、言動は変わらない物の細かな気配りはしていたりする。しかしそれを面と向かって言及されると不機嫌になる非常に扱いづらい性格。

幼少期からの無二の友人である鳴宮イチカはウタにとって最も心を許せる相手。イチカの前では時折ウタも笑みを見せたり、柔らかな言動が表れていた。
任務でもほとんどの場合は二人での行動を行っており、その連携も完璧と言えるものだった。
1年前の“アラネア”追跡任務の失敗によりイチカを失ったウタは失意に包まれるものの、UGN戦闘員としての活動は継続。

新たな任務のパートナーとして榎本アリサと組むことになったウタは、イチカを失った悲哀こそ現在でも割り切れたわけではないが、せめて新たなパートナーをまた失うようなことはするまいと彼女なりにパートナーを気をかけている様子。

【シンドローム】

バロールと氷型サラマンダーのクロスブリード。
ウタの能力は二つのシンドロームのシンプルなハイブリッドではなく、特にサラマンダーのシンドロームは通常とは大きく異なる変異を遂げている。

その証左として、ウタは通常のサラマンダーに備わっている温度操作能力を一切持っていない。
通常の能力を操れない彼女が代わりに備えているのが、対象の行動の完全な凍結能力。これはバロールのシンドロームが持つ時流操作能力ともまた違った性質のものとなっており、その特異性の最たる要素が、凍結させる対象が空間ではなく人や物体そのものであるという点である。
通常のバロールが用いる時間操作能力が空間に働きかけることによってその空間内に存在する者の動きを鈍らせたり自らを加速させるのに対して、ウタの能力はまさしく氷を用いずに対象を凍結保存する、といえるもの。

ウタのレネゲイドを受けた対象は凍結能力により身動きが取れなくなり、また時間の経過による劣化や摩耗といった事象にも影響を受けない状態となる。

この特異なサラマンダーの凍結能力に加え、通常のバロールの時流操作能力も併せ持っているため、敵の動きをコントロールする点においてはUGNの中でもかなり抜きん出た存在となっている。

能力の発動のトリガーとなっているのは魔眼による空間の歪みから生成される黒矢ないし黒槍であり、これを命中させることで凍結能力が発動し、対象を拘束する。
戦闘時には無数の黒矢を撃ち出し攻撃するのが主な攻撃方法。
ウタのレネゲイドコントロール能力は非常に正確であり、また出力も高く一度に撃ち出される黒矢の数は避ける隙間もないほどに膨大。更には掠めただけでも凍結能力は不足なく発現する。
そのため、命中しなければ意味がない、という短所を補って余りある戦闘能力を持っている。

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