容姿・経歴・その他メモ

綾小路勇次郎、１７歳、男。

　両親は綾小路製薬という大企業を経営する社長。跡取り息子として何不自由ない生活と厳しい教育を与えられた。しかしある日、偶然にも自分が両親の本当の子どもではないことを知る。いろいろな事情から後継者不在となってしまったことに危機感を覚えた両親によって、養子として引き取られたのだ。独自の調査によると両親は既に死んでいるらしい。
　綾小路家の生まれということに誇りを感じていたため、相当なショックを受ける。不安定な精神状態であった頃にヨハン・C・コードウェルに出会い、オーヴァードとして覚醒する。自暴自棄になり暴れていたところをUGNに保護される。UGNで黒瀬慎也と出会い、その出自やこれまでの人生について聞くうちに、自分の悩みが非常に贅沢なもののように感じる。オーヴァードとして覚醒したこともあり、これも自分を変えるいい機会だとしてUGNエージェントとして働き始める。黒瀬は友人である。高貴な生まれではないものの、力ある者としてのノブレス・オブリージュを信条としている。

「確かに綾小路家の生まれではないということを知ったときはショックだった。だが自分ではどうしようもないことをうだうだ悩むのは愚か者のすることだ。」
「黒瀬はまだ来ていないのか。叩き込まれた外の知識をあいつにも伝授してやろうと思ったのだが。」
「この世界は良いな。勝手に期待してくる周囲の人間も、社長の息子だからと媚を売ってくる輩もいない。煩わしい人間関係から解放されることがこれほど心に平穏をもたらすなんて。惜しむらくは黒瀬がいないことだが。」

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