「僕、氷河期を経験したことがあります。あぁ──勿論、就職氷河期の方ですけれど。」
「はは、信じましたか？騙されてはいけませんよ、僕のような人間に。」

常に敬語を絶やさず、穏やかな笑みをたたえ、友好的な態度を何があっても崩さない。
つかみどころがないように見えて、ウナギ手掴み選手権で優勝を飾っている。彼が掴む側。
不穏とミステリアスとトンチキが同居している。

彼のことをあまり知らない人は「まるで触れたら崩れる陶器のような、彫刻ような美しさ」と評し、
彼のことをよく知っている人は「あんな｜野郎《愉悦カス》と関わるくらいなら木彫りのクマと話す」と評す。
印象の差が激しい秘密は、彼が胸ポケットにある一冊のメモ帳の中に。

愉悦の精神に生き、愉悦のままに生き続けている彼を人は"｜冒涜者《ヒュブリス》"と呼ぶ。
壁に耳あり障子に目あり。彼の目に見えぬものはなし。彼の耳に聞こえぬものはなし。
そんな彼の将来性を見抜き、今のうちに関係を結ぼうとしている人も少なくないそうだ。
しかし彼につけられたコードネームは｜真言(まこと)の提唱者《アン・ヒュブリス》。
名付けた者達は彼の生い立ちから何を知り、何を得たのだろうか。

完全に誰かを騙し切るのに、完璧なプランは必要ないとされています。
なぜなら、"曖昧"という概念を既に世界は許容してしまったからです。
あなたを"人間"という"｜堕落者《罪人》"へ堕とす質問を、うっかり踏まないことを祈ります。

時は遡ることウン百年前のこと。
一人の少年が病にかかった。レネゲイドではなく、どこにでもあるような、決して治らないような病。
彼は懸命に病と闘い、青年期まで生きていたが、ある日"愉悦と混沌"を司る神に唆された。
「生きたいかい？」

「生きたい。まだ父さんと母さんといたい。」
神は笑う。純粋な希望を持った少年に、恐ろしい取引を持ち掛けたのだ。


『彼の人生に何が起こるのか、全てを脳裏に刻みつける』代わりに『満足するまで死ねない病』を与える。


神から受けたネタバレにより、彼は人生に満足できなくなった。
どの選択も、どの未来も、全て教えられてしまったもの。
いつ父と母が永久に眠り、いつ自分に幸運が、不運が巡りに来るのか。
そして誰が自分を愛し、誰が自分を嫌うのか。それらすべてを"先に知って"しまった。


取引をして以来、彼はずっと生き続けている。
心の摩耗も、すっかりしきってしまったのかもしれない。

そのような心では、未だ満足できるものなど見当たらないだろう。
それでも、心の奥底にまだ眠る希望を切り崩しながら生きている。
喜悦を求めて、他人の表情を、気持ちを、求め続けながら。

いつか────自分自身の時を止めてもいいと思える、そんな日が来るまで。
だからだろうか。彼が自ら絶望を被り、笑顔で居続けるのは。


「愚かしくも、僕は未だに存在する"未知"や"変数"を気に入っています。」
「どうかその"有り得ない"何かが僕を思いっきり狂わせてくれますように。」
「はは、全ての混沌喜悦はあの愉悦神に還る？いいえ、そんなことはない。」

「僕の人生という演目には、僕がいなくては成り立たない。喜悦のためなら、僕は神をも踏みにじろう。」

【1日目】
［トレーニング：瞑想］
経験点+10、精神+1

［イベント：購買で遺産って買えていいの？］
経験点+10、精神+1


【2日目】
［トレーニング：瞑想］
経験点+10、精神+1

［イベント：襲来！！オカルト部］
経験点+20


【3日目】
［トレーニング：授業］
経験点+15、社会+1

［イベント：鳥！？鳥だー！！！］
経験点+50、感覚+1

［イベント：釣り］
芸術:釣り+2


【4日目】
［戦闘訓練：普通］
経験点+40

鳥捕獲により経験点+20



【5日目】
ランニング　感覚+1、経験点+10

【5日目　イベント】
経験点+30



【6日目】
瞑想　精神+1、経験点+10

詫び:全員に経験点30