容姿・経歴・その他メモ

おろおろ爆弾魔。保身のためにはやってやるぜ。爆発だ。

怪盗ヘルメースのバディとして数十代ものあいだ技術を提供してきた学者の家系に生まれた。
本人は今時泥棒稼業なんて流行らない。と後ろ向き。
だが、少し悪い話をちらつかせたらすぐに法律くらい無視したやべぇ爆弾を提供する。

能力は高く、倫理観は低い。短絡的でその場しのぎの保身に走る。
なるべく悪い事はしないようにと思うが、思うだけ。

４年前、組んでいた男（先輩であり、先代の怪盗）が失踪したことにより自由を手に入れた。
警察に捕まったという話も聞かないし、この流れなら芋づる式に足がつく恐れもない。
逃げ切り大成功。やったね。

「先輩はアタシが仕事手伝わなかったらすぐに脅して来るんさ……バチがあたったんさ！」
ご機嫌で違法爆薬を生成しまくっていると、実家から天地がひっくり返る知らせが届く。

元相棒の男には弟がいる。
そして弟は能力に目覚め、家業を継ぐと言っているのだと。
彼を新たな相棒として支えるのだと。

「足を洗いたいんさ……でも捕まるのもイヤだから、この機会に無かったことに……」
「アタシは～……そのぉ、物資を提供しただけだしィ……実行犯は先輩さ？」
「……ちゃいますやん！　背くならこの家の犯してきた罪を警察に打ち明けるって、おかしいさ！？　チクショー！！」

かくして、今日も彼女はどこかでなにかをぶっ飛ばす。
怪盗と言う運命から逃れられるその日まで。


話は変わるが、彼女が所属し爆薬を卸しているＦＨは反社会的組織である。
明日はどっちだ。


〇雑賀の名前

中国大陸出身の旅する一族だったが、元寇のドサクサに紛れて日本に入国。
時々に合わせて錬丹術研究の副産物である黒色火薬を売りながらひっそりと生きて来た。

戦国時代、当時の先祖が堺の交易路に自身の火薬を紛れ込ませて雑賀の一族に大量に卸しはじめ、その縁で一族に迎えられた。
そして一族はバキバキのドンパチ集団『雑賀衆』として日本全国を爆発と発砲音、硝煙の臭いで包み込む事となる。

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