この蒼い星から48億km彼方、冥王星から飛来してきた異星"菌"のレネゲイド生命体。
地球におけるレネゲイドウィルスとは異なり、「細菌」ではなく「真菌」に近しい形態の存在である。
極小の存在ながら、レネゲイドの作用と複雑な菌糸ネットワークにより、人間と同等かそれ以上の知性を備えている。

彼ら冥王星の真菌類は、その生態に由来する独自のテクノロジーにより発展した文明を持つ。
当然、その技術は彼らに相応しくミクロスケールのものであり、高度でありながら些かスケールが小さいものである。
彼らにとって宇宙とは地球人類以上に広大な領域であり、地球にたどり着く可能性はごくわずかなものであった。
そんな中で、冥王星の上流階級として生まれたアルは、いつか宇宙に進出し他文明と接触することを夢見るようになる。
そして事実、彼女は専用の宇宙性で単身冥王星の重力圏を飛び出し、48億kmの距離を超えて地球文明を発見するに至った。

地球に飛来した当初は、その極小サイズが故に地球人類に察知されることなく、観光を満喫していた。
だが、次第にレネゲイド関連組織がその存在に気付き始め、彼女はいくつかの組織に追われる身となってしまう。
その過程で巻き込まれてしまった地球人を救いつつ、最終的にはUGNに接触、保護される形で腰を落ち着けた。
彼女の存在はUGN内部でも極秘の情報であり、隠蔽と保護・監視を兼ねて現在は学園島にて生活させている。

学園島で活動する際の人間らしい見た目は、自身を巡る抗争に巻き込まれたとある少女の肉体を借りたもの。
本来の真菌類としての姿は地球上に存在する"カビ"と大差なく、菌糸からなる群(コロニー)が個体としての知性を備えている。
性別の概念はあるようだが、地球人類のそれとはかけ離れているため言語による表現はほぼ不可能。
会話(情報伝達)は胞子を用いて情報を直接やり取りする手法を取るため、言語の壁は存在しない。

"ユゴスよりの菌類"ミ＝ゴ、惑星改造(テラフォーミング)、アルテルナリア など。
CN『ンガ＝クトゥン』はミ＝ゴの上位階級、またはアレらを支配する上位存在に由来。
名前は"アル"テルナリアとその別名"ススカビ"から。

【冥王星の暦】
冥王星での1年は、12ヶ月、14600日からなる。
1ヶ月＝1216日であり、十二星座間の移動にかかる日数である

なお、自転・公転周期が地球と異なるため、暦の感覚は厳密には異なる。
冥王星での1日は地球上で約6日間に相当し、冥王星での1年は地球上で約240年に相当する。