容姿・経歴・その他メモ

「カナリアって鳥を知ってるかなぁ？実はカナリアって、野に放つとすぐ死んじゃうんだって」
「でも、そうじゃないの。カナリアは飼育されるという環境に適応しただけ。だって野鳥は、飼われるとすぐ死んじゃうものね」

概要
中学卒業後、高校にも通わずその日暮らしを続けている人物。その日暮らしと言っても仕事で生計を立てている訳ではなく、その手段は専ら他人の財布に頼っている。
"物を盗む"事に天性の才があり、人通りの多い場所に出かけてはスリを繰り返す。他人の財布とは比喩ではなく、言葉通りの意味だ。
金糸雀本人に罪悪感などといった感情は存在せず、そうすることが当然であるかのように犯行を行う為、周囲の人間は彼女の態度から犯人であることを推測することが出来ない。
そんな時、日銭を失いつつあった金糸雀はとあるニュースを耳にする。この街に4億円に当選した人物がいるらしいという、ビッグニュースだ。
───たまには大金を得てみるのも良いかもしれない。
善悪の感性以外は普通な金糸雀は意外にも不安を覚えていた。二十歳と言えば同年代は皆大学へ通ったり就職をしたりしている。自分も先立つものが…将来の為の貯金等を、用意すべきではないか？と。
そうして将来を案じた、またはいつもの生活に飽きた金糸雀は4億円の当選者について調査を始めた。

性格や過去
「善」を成す事が出来なくなった少女。
物事の善悪という判断基準が振り切っている。金糸雀には「善」という感覚が存在せず、全てを「悪」として考えてしまう。具体的には、捨て猫を拾って飼うという善行を目にした時、金糸雀は「自己満足/強制隷属/恩の押し売り」のように、負の面しか考慮することが出来ない。
中学生時代は善良な性格をしていた、と金糸雀自身も自負しているが、中学卒業後からは急にこのような思考回路になってしまった。
しかし消えてしまった筈の「善」を感じ取れる一瞬が金糸雀には存在した。それが「悪」の中に存在する善性だ。
例えるなら「人を殺す行為は悪だが、その人を恨んでいた人間にとっては善だ」というような。悪行の中に僅かに存在する善性ならば、彼女は感じ取る事が出来た。
結果として、金糸雀はこの思考になって以降善行とされるものに励む事が出来ず、悪行のみを成して生きている。

自身の思考の異常性については何となく認識しており、どうしてこうなってしまったのかを度々考えるが、その時に必ず思い浮かぶ疑問がある。
「どうして自分は一人なのか」
言うまでもない事だが、金糸雀は今まで小学校中学校と通って来た筈。その後はスリをして暮らしていたが…学費は誰が出した？その間の環境は？子供が一人きりで生活出来るわけが無い。そんな事は分かっているが…金糸雀に存在するのは「自分は一人で生きてきた」という認識だけだった。
いくら考えてもこの問に関する答えが出せず、モヤがかかったように上手く思い出せない。
そもそも、金糸雀は医者を目指していた筈だったのだ。その為に勉学に励んでいたという記憶が確かに存在し、難関大学への受験へ備えたスケジュールを組んでいた筈なのに。今では何故医者という"人の命を弄び、人体を好き勝手に弄り回す"猟奇的な職業に着こうとしたのか理解が及ばず、予定していた進学を受験を終えていたにも関わらず蹴り、現状のスリ暮らしが始まった。

履歴

PC3 シナリオロイス:当選金 推奨感情:有為/執着
カバー/ワークス:任意/泥棒
【説明】
　君は定職に就いたことがなく、現在はアルバイトなどもしていない。徒党を組まず一人で活動するフリーの泥棒である。
　君は自分の住む街に宝くじの当選者がいるということを知り、盗みに入ることを考えた。君が深夜に盗みに入ろうとしたとき、そこでは先に争う人間がいた。君が盗むよりも先に奪われた当選金を追って、君は他のPCと協力することになる。
　君は『毒ではあるが薬にはならない』生き方をしている
☆君には『盗みの才能』がある。〈芸術:盗み〉で判定を行う場合、C値7で判定を行うことが出来る。また、その技能値に+5する。

『刹那主義(レバレッジ)』
　欲しくなった物はその瞬間買っちまうんだ。吟味なんてしねえ。
　だって、明日欲しいかなんてわからないだろう？
　明日には興味がなくなるような物を買うなんてバカらしい、なんていう奴も多い。
　待てば安くなる、という奴もいる。スーパーの半額セールみたいなもんだ。
　だが俺は『今』要るんだよ。
　必要な時に十分ある。それが一番物を上手く使うってことだろうが。
　今だってそうさ。
　馬鹿みたいに強い敵だ。そんな奴が千載一遇の隙を見せている。
　このチャンスを確実にものにするだけの金を躊躇って、勝てるもんかよ！
　いつだって、俺はそうやって生きてきたんだ！
　
●解説
　あなたが特殊な取引方法により、通常よりも高い金額で高効率で能力を使用できることを表すDロイス。
　レネゲイドの購入についてはかなりブラックボックス的な部分があり、万人がその全てを理解している訳ではない。
　あなたは独学により身に着けたり、教わったり、無意識に体得するなどしてこの特殊な使用方法を会得した。
　使いどころは慎重に見極める必要がある。
　例えば手元の資金でやりくりできる範囲で仕入れるか、借金をしてでも大量に仕入れるか…と言う話だ。貴方の使い方は間違いなく後者であろう。売れなければあなたには借金と在庫が残ることだろう。
　しかし、売れれば前者よりも遥かに多くの額を稼げる。
　それと同様、使うべき時を見極めればこの力は何よりもあなたを助けてくれるだろう。

●効果
　このDロイスを取得した時、メジャーアクションまたはリアクションのエフェクトから一つを指定する。指定したエフェクトと同時に使用することで、そのメジャーアクションまたはリアクション中、指定したエフェクトのレベルを現在の2倍として扱う。この効果で最大レベルを超えてもよい。この効果は1シナリオに1度だけ使用できる。
　このDロイスを使用した場合、そのメインプロセス終了時に、そのメインプロセス中のエフェクトに伴って消費される財産点の合計を2倍にした上で消費する。（例えばマイナーで《インフィニティウェポン》、メジャーで《カスタマイズ》+《コンセントレイト》、オートで《砂の加護》を使用していた場合、財産点は20点消費される）。

セッション履歴