・実は元シャルヴで、現在とは違う名を名乗っていた。当時のシンドロームはサラマンダー/グレイプニルのクロスブリードで、オリジンもヒューマンではなくレジェンド。何なら声のイメージも、撃たれる覚悟を説いてきそうな某氏に近いそれ。
・かつての起源の由来は、ギリシャ神話に登場する神の一柱・プロメテウス及び彼の逸話。「人類に『火』を与え、人類はそれを基盤に文明や技術を大きく発展させた」という部分がグレイプニルシンドロームの傲慢な精神性によって曲解された事で、「新たな進化を促す『火種』を与える」のを自らの行動理念としていた。
・しかし、グレイプニルによる「進化」を望まぬ者達と刃を交えるうち、次第に「この星の生命は、自分が与えずとも『火種』を灯す事ができる」と思うように。
　そればかりか、灯された「火種」をより大きく美しく燃え上がらせるもの――「人と人との『絆』」に、強く惹かれていった。
・最終的にシャルヴと袂を分かつに留まらず、己自身を改変して「グレイプニルである事」を放棄。
　同じくAdレネゲイド由来の新種であるミストルティンシンドロームへと変化し、「人間と同じ視座に立ちたい」という渇望にも近い想いから、オリジンすらもヒューマンへと書き換えて「東雲煌矢」と名乗るようになった。扱いとしては、「人間に擬態したレネゲイド」枠。
・なお、この自己改変により外見年齢が結構下がっ(た上に、逆声変わりもし)ている。身体が縮んでしまっていた!←　ちなみに自己改変前の記憶の残り具合は「うっすら覚えてはいるが、本当に朧気」程度。イメージとしては前世の記憶的なアレ。
・その後はUGNに保護され、「《真偽感知》等駆使しても、協力的な事も元シャルヴである事も嘘偽りがない」事から、「一定の監視」を条件にUGNイリーガルとして活動する事に。
　目下の憧れは「学校生活」だとか(現状は「人間の『当たり前』をもう少しきちんと予習しておきたい」という本人の希望により、保留になっている)。

・……元々、プロメテウスが人類に火を与えた動機は「ゼウスによって『火』を没収され、自然の猛威に怯えるしかなくなっていた人類を哀れんだ」事と云われている。
　そのような逸話を持つ神が起源ならば、彼の心に「人の隣に立ち、人を守りたい」という願いが芽生えたのも、ある種当然の帰結と言えるのかもしれない。

・煌矢が生成するアーキタイプは、遺産「鬼切りの古太刀」と同様の「一部のジャームが発揮する、既存のエフェクトでは説明が付かない異様な能力(=Eロイス)を強制解除する」性質を有している。
・それもそのはず、「『心に描いた像』から唯一無二の武器を生成する」多くのミストルティンシンドロームのオーヴァード達と違い、煌矢は「『かつてこの世界のどこかに実在した武器の像』を心に宿し、それを形にする」ミストルティン……「鞘人」と呼ばれる存在。
　つまり、かつて存在していた鬼切りの古太刀を自分のアーキタイプとして生み出しているのだ。
※PL個人の超噛み砕き解釈としては、「アーキタイプの設計図は『完全自作』がポピュラーだけど、D鞘人の皆様は『既製品ベースの設計図がインストールされてる』感じ」だと捉えています。

・なおこのアーキタイプ古太刀、イデアの大元が遺産≒EXレネゲイドとしてある程度の意思を持っていたためか、当然の権利のように喋る(ICV：速水奨さん)。一応「周囲にオーヴァードしか居ない状況でのみ口を開くようにしている」そうで、かなり空気を読んでくれてる。
　あとそもそもの問題として、煌矢がアーキタイプを生成している時でないと第三者へは強制ミュート状態だったり(煌矢本人に対しては、なんぼでもファミチキ可能←)。
・本人、もとい本刀によると銘は「｜火光《かぎろい》」。実体としてはもう現存していないそうな。
※余談だが、元は「風林火山陰雷」に準えて鍛造された6本セットの刀だったとか。
　「うーん、今の状態で会いに行ったらお化け扱いされそうだな私。何なら一部の奴には、普通に『鬼』……今の君達の言葉で言う所のジャーム扱いされそう」
・火光の像がイデアとして宿ったのは、当然ながら自己改変を決行した時。
　煌矢の「己の存在を根幹から塗り替えてでも、人類やその隣人達を守る」という覚悟を認め、そしてそれ故の危うさを見過ごせぬと、火光の方からコンタクトを取った形。

・事実上の契約者が鞘人となっている点について、「彼は、今の在り方へ生まれ変わるに際して『人を守る為の力』の設計図が作れず、随分困っていたようでね。『魔を断つ為の刀』、その一振りとして力を貸さずには居られなかったんだ」と言及した事がある。
　……お茶目だしお人好しだな、この古太刀←
・何だったら煌矢に対して、だいぶ保護者ヅラしている。今の彼が「割と世間知らず」に収まってる功労者の一人……もとい一振りだったり。お前は煌矢の父親か???←
・そもそも煌矢がUGNに発見&保護された経緯も、「火光が割と無理して《剣の従僕》を発動、その従僕に《ワーディング》を垂れ流させて(悪し様に言えば)UGNの人員を誘き寄せた」という流れ。
※ちなみにこの時出現した《剣の従僕》の容貌は、無茶の代償か「かの『リスニング四天王』よろしく手足と顔が生えている、オオウイキョウのような何か」とかいうとんでもなくシュールなもの。
※なお現在は、ぱちぱちスタイルのオドリドリじみた小鳥が出てくるようになっている。
　どちらにせよ、仮にも鬼切りの古太刀を身体の一部に宿しているので、「『E：悪意の伝染』に穴を開けて無理矢理通行」とかやらかせそうな気がする←
・何なら「東雲煌矢」という「人間としての名前」自体、本レネビと一緒に考案したもの。当の本レネビ目線では「僕が今の僕になるまでの間に見た夢の中(=自己改変により意識が落ちている間、精神世界的な場所)で、火光と一緒に考えた」形。
※ところで「火光」の意味のひとつって、「夜明けの光」なんですってね。地味にやってんなこの親バカ刀。

・「炎を纏わせたアーキタイプによる斬撃主体のバトルスタイル」と言えば聞こえはいいが、要は火光が全力で火だるまを遂行している状態。
　曰く「今の私はリスポーンし放題だ。元よりサラマンダーだから炎に耐性はあるし、煌矢の為なら多少灰になったって問題ないさ。はっはっは」。なにわろてんねんこの親バカ刀。