容姿・経歴・その他メモ

UGNにおいて医療スタッフ兼サポート要員を務めるUGNチルドレン。
神経系の操作と、それを応用した記憶を操作する能力を持つ。
医療スタッフとしてはこの能力を利用して主に職員のメンタルケアや、事後処理部隊としての記憶操作などを担当している。

かつて「地上で溺死した」ジャームが発見されたことをきっかけに発見され、UGNに保護された。
保護された時点で周囲の人間から自身の記憶が消し去られており、本人にも記憶の混乱が見られたため、詳細な素性は不明。
その時の持ち物に記載されていた「いっしき」「スミレ」の文字から名前を付けられた。


保護されてからの数年間、二条院阿霧の下で医学・薬学の知識を学ぶとともに、
「人間としての」倫理を教わった。
その時から漠然とした恋愛感情を抱いていたが、二条院阿霧が眠りにつくまでは自覚できていなかった。

保護された直後は倫理観が欠如しており、生死にかかわる作を持つ薬品の生成・重要な記憶を消去することにためらいがない性格だった。
先述のジャームもエフェクトによって「呼吸の方法」を忘却させられたことによって窒息させ、殺している。
二条院阿霧はそうした価値観の菫に一般的な倫理観を教え込み、「やってはならないことをしない」という約束を結んだ。
それ以来菫はそうした殺害方法は忌避しているほか、「子供特有の想像力とかいろいろが無くなったからもうできない」と述べている。

常にダウナー気味で温厚と言っていい性格をしているが、行動原理は「周囲全てがどうでもいいが、二条院阿霧が悲しむことや、教わったことに反することはしたくない」である。「菫の中にいる阿霧」が善良な人物であるため菫自身もそれに沿った行動――困っている人がいれば助け、無暗に人を傷つけることをしない――を取る。
仮に「菫の中にいる阿霧」が否定されたとしてもこの行動原理は揺るがない――否、「菫の中にある、二条院阿霧という存在を失った空虚」を埋められなければ、二条院阿霧本人の言葉でも変えることはできないだろう。

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