とある研究所から保護され、以来UGNでチルドレンとして生活してきた少女。研究所で『ホムンクルス』と呼ばれていた複製人間である。

支部長・葛城忍は昔から何くれとなく気に掛けてくれていたので、良い人、優しい人、頼りになる人と認識して懐いている。白石賢介は、大人の多い任務の場において年齢の近い同僚なので、なんとなく話しかけやすいらしい。

ぼんやり系。
チルドレンとして任務に就く以外の生き方を知らず、真面目かつぼんやりした性格のため、それを特に疑問に思ったことが無い。当然ながら世間知らずで、一般人の中に放り込んだら大真面目にズレたことをするかもしれない。

自分だけが扱える車両を作り出し、乗り込んで操作する。車体の質量を活かした体当たりで轢き潰す。
エメスはこの車両をゴーレムと呼ぶ。ゴーレムは彼女の意思ある限り動き続ける。彼女は未完成な被造物を動かす要であり、彼女こそがゴーレムの“真理”であるのだ。

生まれながらにして完璧な人間を作るという『ホムンクルス・プロジェクト』により作成された生体製品。プロジェクトになぞらえ、この成果物は『ホムンクルス』と呼ばれている。研究所はホムンクルス作成を実現するために様々な実験をしていたようだが、結局のところ優秀な人間のクローン体を作り、それを加工するというありきたりなところに落ち着いた。
その技術だけでは大したものは完成するべくもない。しかし、レネゲイドウィルスによってホムンクルス達が覚醒してしまったために、成功と言える物が出来上がってしまった。
完成品は“ホーエンハイムの子ら”と名付けられた。現在、要目エメスと呼ばれている個体と、その同型が数体存在するらしい。要目エメス以外の所在は不明。

研究所は大事件を起こす前に警察とUGNによって取り締まられ、解体されて今に至る。

ホムンクルス達はモルフェウスである。皮肉なことに、創造主である研究者達よりも被造物である彼女達のほうがはるかに巧みに物を生み出す。「ホムンクルスは先天的に技術そのもの」とするホムンクルスの伝承に叶っている、と言うこともできるだろう。

“ホーエンハイムの子ら”。読みは「Hohen-hive（ホーエンハイヴ）」。
由来は、テオフラストゥス・フォン・ホーエンハイム（Theophrastus von Hohenheim：パラケルススの本名）＋hive（ハチの巣）。