青年は願う。返せ返せ、俺の身体を返せと。
少女は願う。嫌だ嫌だ、私は生贄になりたくない。
生贄の儀式は執り行われた。そして呼び起こされた青年はその教会を身体を求めて暴れ回る。そして最後には見つからず、生贄となった少女の身体を悲しみで満たし、強く残っていた魂を目覚めさせた。
これが、私たちの出会い。5年前の「邪教の崩壊」の真相。誰も知らない事。

死にかけていた少女の影にとある魂が定着した事で自立した。しかし他者にそれを悟られないようにするため、普段は少女に行動を任せているし、従って動いてやっている。しかし少女は助けられた恩から影のことを神のように崇めており、表面上も従えているというよりお祈りするように頼んでいる。

少女の秘密
元々親が神格（ジャームとなったオリジン:レジェンドのレネゲイドビーイング）を信仰する邪教徒であり、少女自身は邪教の外側の事についてあまり詳しく無かった。現在より5年ほど前に、生贄の儀式の供物として捧げられたが、オーヴァードであったがために生き残ってしまい、儀式が失敗。それにより影が現れて、邪教が崩壊。その後に影に起こされた。その直後、駆けつけたUGNにより保護されてチルドレンとなった。後に判明した事だが、両親共にオーヴァードだったらしく、少女も生まれながらにオーヴァードであったようだ。
影
本名は「才華　蒼（さいか　あおい）」。邪教により作られたジャームにより滅ぼされた街の住民で、中でも特に目の前で友人たちをバラバラに崩された挙句に本人も徐々に身体を崩壊させられる恐怖を味わいながら息絶え、怨みで残った魂に邪教の儀式に引き寄せられ、その場にいた生贄の少女の影（本来の傍らに立つ影）に入り込み、少女の傍らに立つ影のアバターとなった。少女の意思をある程度無視して行動可能であるため、影となって早々に怨みから邪教の本拠地の教会を破壊。オーヴァード、ジャームも含んだ邪教徒のほとんどを殺害した。その後、UGNに引き取られるのには反対的だったものの、少女から離れる事は出来ないと仕方なく受け入れた。また少女は5歳、しかも親がまともでないと言う事で自身の名前を覚えていなかった少女に対して自分の名前を少し変えて名乗るように言い、自身は少女の苗字となった「罪火」と名乗る事とした。