容姿・経歴・その他メモ

【概要】
UGN本部エージェントとして活動している男。
MTC-Vol1G と呼称される兵装で全身を覆って肉弾戦を仕掛ける。
雷撃をまとった彼の一撃は絶大な破壊力を持ち、轟音と衝撃波は周囲の敵をも畏怖させる。
先陣を切って味方の進む道を切り開く姿は、まさしく海を割った聖人を彷彿とさせるだろう。

一方で、プライベートでは写真とバイクが好きで、オフの日は愛車を走らせて遠出をする。
行きついた場所で好きそうなものを見つけては写真に収めるのだ。
良い写真が獲れた時の彼の表情は満足感と、何かが足りないという哀愁が混ざり合ったものだという。

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容姿：年齢よりも老けて見えるおじさん
性格：口は悪くがさつ。ただ子供には甘い。
口癖：「めんどくせぇ」「お、こいつぁ好きそうだな」
趣味：タバコ、バイク、カメラ

【略歴】
毒島工業という軍事企業に三男 毒島善哉 として生まれた。
幼いころから肉体改造を施され、ついには Mechanical Tactics Coat (機甲式戦術外套)との適合が認められた。
当時研究段階だった MTC は、その出力の高さから何人もの人間を病院送りにした欠陥兵器だった。
しかし、彼の肉体改造は成功し、このデータは後の MTC の調整に活かされることになった。

一方で、彼は親からの愛情を感じたことは無かった。
両親が彼に向ける視線は実験体に向ける視線に他ならなかった。
彼は愛情に飢えていた。

彼は大きくなると軍隊に入隊させられ、中東に送られた。
MTCを配備した実験部隊の一員としてデータ収集を命じられたためだった。
そこで彼を待っていたのは暖かい部隊員たちとの出会いだった。
年少の彼に本当の家族のように接してくれる部隊員たちとの友好は、彼の飢えを癒すものだった。

そんな中で彼はメカニックとして従軍していた女性と親交を持つ。
任務の合間で友好を育んだ二人はいつしか恋仲となった。
暫くして、2人は部隊のみんなに祝福されながら形ばかりの式を挙げた。
彼は苗字を妻からとって、茂澄と名乗るようになり、「モーゼ」というニックネームで呼ばれるようになった。
すぐに娘にも恵まれ、多くの愛情を感じながら、この幸せな日がいつまでも続くと思っていた。

ヤツが現れるまでは―――。

ヤツは圧倒的な暴力だった。
彼自身どうして生き残ったのかもわからない。
分かっているのは、妻と娘、仲間たちが皆彼を残して逝ってしまった、ということだけ。
そして残されたのは、仇への復讐心と、自らの手足となった MTC を繰る能力だけであった。

ヤツの情報を追っていくと、なんと毒島工業とのつながりが見えてきた。
なんと、ヤツは MTC の性能テストのために送り込まれた戦略兵器だったのだ。
彼は怒り狂い、毒島工業を壊滅へと追い込んだ。
MTC による圧倒的な暴力、その意趣返しによって。


復讐を果たし生きる意味を亡くしていた彼を拾ったのはテレーズだった。
オーバードを軍事転用することを目論んでいる毒島工業を内偵していたところだったが、彼が現れ全てを破壊してしまったという経緯だ。
テレーズは彼を保護（軟禁）し、生活の基盤を築き、厳命によってUGNの一員に組み込むのだった。

その後はUGNの記録にある通り、本部エージェントとして活動している。
自らの能力となった MTC を駆使して、彼は闘っている。
ぽっかりと空いた心の穴を埋めてくれる何かを求めて。

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