FHの実験体として、赤子の内から色々とされていた。
しかし覚醒はやや遅く、戦闘能力の向上及び情緒耐性の実験(子犬とか子猫とか、かわいい動物と過ごさせたあと殺害を強要させるとか、研究員が目の前で傷つける系)の時に響の力は覚醒した。
力の爆発は荒れ狂う竜巻を呼び、荒れ狂う竜巻は全てを吹き飛ばした。
やがてUGNに保護され、(実験体にもされ)、それ以来UGNチルドレンとして任務をこなしている。

今ではあまり覚えていないとはいえ
FHにいて人々を殺した過去、UGNに保護され活動をしている現在、やがてジャームになるか死ぬ未来
これらを経た結果
このような価値観を持つようになった

「UGNは正義ではないが、悪でもない。
FHは力を振りかざすが、理知がない訳でもない。
オーヴァードとジャームの違いは些細なこと。
善行だけを行える人間が居ないように、悪行だけを行える人間も居ない。」

「目的を果たすには力が必要で、力を制御するには理性や道徳が必要で、理性や道徳は目的や日常によって守られる。」

UGNチルドレンとしての活動をする際、ふと彼女の脳裏をよぎるのは、いつかも分からない記憶
「自分は確実に、アルフレッド・J・コードウェルを知っている。会ったことがある…」
そんな記憶がちらつきはしても、分からないものは分からないまま。
そもそも、天涯孤独の実験体の過去等、どこまで正確に振り返れるか等怪しく、実に些細で些末な話である。

「日常(おうち)に帰る為、私は歩く。」