容姿・経歴・その他メモ

　裏の社会で調停者として名をはせる女性。見た目は十代前半にしか見えないが、古代種のレネゲイドに感染しているためであり、実年齢は50をゆうに過ぎている。今の役職についてからも30年は経過しており、見た目や雰囲気にそぐわぬ熟練者である。
　古代種に感染したのは見た目通りの年齢の頃。両親の仕事の関係で紛争地域に赴いた際に戦闘に巻き込まれ、両親は即死。自身も瀕死の重傷を負い死を待つだけであったところを、偶然通り掛かった先代の古代種保菌者に助けられ、そのレネゲイドウイルスの一部を引き継ぐことで一命を取り留める。先代の話によると、自身の古代種を受け継ぐ相手を探して各国を放浪していた際、瀕死の狭霧を発見し蘇生を試みたところ偶然にも古代種と適合したとのこと。
　なお、狭霧が受け継いだ古代種は、不定期に宿主を乗り換えることで太古の昔から引き継がれてきたものである。乗り換えのスパンは数十年から数千年にも及び、宿主となっている間は限定的な不老不死となる。引継ぎは、数年から十数年かけて古代種の力が少しずつ次代に吸収されていく形で行われ、力の移動が完了した時点で先代保菌者は死亡する。
　狭霧を助けた先代は裏社会で世界的に名の知れた調停者であり、各国の有力者や様々な団体とも繋がりを持つ人物であった。引継ぎに掛かる数年間で、歴代の保菌者の記録やレネゲイドの知識のほか、先代が持っていた技術やコネのすべてを会得し、裏の調停者としての仕事も継承した。
　オーヴァードが頻出するようになってからはその対応にも率先してあたり、UGNやFHなどオーヴァード関係組織とも繋がりを作りつつ、調停者として中立の立場で騒動を収めている。
　調停に赴く際、狭霧は先代が使っていたコートをよく着用している。先代が自身のために誂えたものであり、狭霧には若干似合っていないが、仕立て直す気はないらしい。

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