容姿・経歴・その他メモ

いつかどこかの世界にいた誰か、ヒーローを目指した少女

なんの力も持たない少女、あるのは鍛えた体と強い意志、その二つでこんなクソッタレな世界でヒーローを目指す女の子が茨羽天祢という女の子だ。
性格は豪快な部分がある元気っ子でまるで裏に不安など溜め込んでいないように思えるくらいのポジティブな言動が多い。彼女の思考も『暗いことを考えるより前を向くのがいい』といった感じで、ある意味皆に好かれやすい子である。
彼女はヒーローを目指している。どんな悪や強きを挫いて、弱きを助け続ける、そんなヒーローを夢見ている。

彼女の家では特殊な力を使える者たちの集まる家で、その中で彼女は唯一力を得ることがなかった。当然家の中での扱いは良くなかった。力を持つ者が集まって当然だった家の中で彼女は浮いてしまい、親や姉妹からも白い目で見られるようになった。それもあり彼女は力ではなく体を鍛え武を学び、決して家の人間たちに負けないようにと戦い続け、いつしか彼女は家を出た。もっと己を鍛える為に。そして彼女はある人間と出会うのだ。死んだような眼をした不良狩りの少年に。

紆余曲折あって天祢は不良狩りの少年の家に転がり込んだ。現家主ともいえる少年の口からは小言が多かったものの追い払う事もなかった。奇妙な同居生活の中で少年と天祢は仲良くなっていった。天祢は自分の家では得られなかった温もりを、少年はいなくなった家族に代わる、待ってくれる誰かを、互いに与え合うような関係になっていったのだ。

そんな生活を続けて一年後、二人の運命を変える出来事が起きる。ある事件に巻き込まれ、天祢も、少年も、命を落とすこととなった。ただ唯一、少年は息を吹き返すこととなったのだ。力を手に入れて。
そして天祢は生き返ることはなかった。彼女は若くしてその命を散らした。





だが、終わらなかった。少年は、天祢の夢を聞いていた。少年は、ヒーローになりたかった。一度はあきらめたヒーローの夢、そして燻り続けるだけだった少年は天祢と出会った。彼女の夢の話を聞くたび、少年は己の夢を思い返していた。そして少年は言った。
「俺がヒーローになる」
彼女の名と真紅のマフラーを携え、そしてヒーローを目指す少年が、"茨羽巧未"が生まれたのだった。








そして…ヒーローの登場だぁ！！

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