ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

斎賀 迅 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

電鉤マキナ斎賀 迅サイガ ジン

プレイヤー:ぼぼ

身体の半分がちぎれても…
それでも戦う意志が無ければ、
俺には勝てないよ。

年齢
18歳
性別
星座
蟹座
身長
162cm
体重
60kg
血液型
O型
ワークス
UGNチルドレンA
カヴァー
UGNチルドレン
ブリード
クロスブリード
シンドローム
キュマイラ
ブラックドッグ
HP最大値
33
常備化ポイント
2
財産ポイント
2
行動値
3
戦闘移動
8
全力移動
16

経験点

消費
+4
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 先祖代々続く「斎賀家」の生まれ。レネゲイドウィルスの知識はなくとも、人と違う力として認識していた。
名家の生まれ
経験 「プロジェクト:マキナ」により作製された生体金属骨格の被移植者。彼の中には血と肉と、金属が混じっている。
実験体
邂逅 一緒にいることを誓った。この人を守ると誓った。なのに__。
慕情
覚醒 侵蝕値 どれだけこの身が傷つこうとも、背中のあなたを守りたかった。
犠牲 16
衝動 侵蝕値 「守るための戦い」だ。なのに、この時間をとても心地よく思う。
闘争 16
その他の修正9機械化兵+衝撃相殺
侵蝕率基本値41

能力値

肉体6 感覚1 精神1 社会1
シンドローム3+2 シンドローム0+1 シンドローム0+1 シンドローム1+0
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵2 射撃 RC1 交渉
回避1 知覚 意志 調達
情報:UGN1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
かの人 慕情 悔悟 迅の許嫁だった人。ジャーム襲撃事件にあい、何とか逃亡。以降、どこで何をしているのか、そもそも生きているのかすらも不明。
研究員たち 信頼 不安 瀕死の迅にプロジェクト:マキナを実行し、以降生体金属持ちの迅を保護対象兼研究対象とする。。
玉野 椿 尊敬 劣等感 迅に戦闘技術を伝授。迅独特の戦闘態勢も、彼女との協力の末に編み出した賜物である。
シナリオ アストラル 友情 敵愾心
Dロイス 機械化兵 《受けるダメージ-10、侵食基本値+5》

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
コンセントレイト:ブラックドッグ 2 メジャーアクション シンドローム 2
C値-Lv
ターゲットロック 3 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3
対象のみに攻撃する時、攻撃力+[Lv×3]
破壊の爪 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
武器製作
ハンティングスタイル 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 1
戦闘移動
アタックプログラム 1 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
達成値+[Lv×2]
竜鱗 3 リアクション 自動成功 自身 至近 3
装甲値+[Lv×10]、防具と重複可能
衝撃相殺 1 常時 自動成功 自身 至近 リミット
〈竜鱗〉使用時、受けるダメージ-[Lv×5]、侵食基本値+4
電波障害 1
人間発電機 1

コンボ

単一指向性たんいつしこうせいロックオンシステム "アロン"

組み合わせ
ターゲットロック
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
100%以上

アロンを起動し視野を狭め、余計な情報を排す技。標的とその周囲の視覚情報をフルに収集し、戦いを有利に進める。

攻撃力+[Lv×3]、対象のみの攻撃に適用。

有限型四肢変形機構ゆうげんがたししへんけいきこう "ネバーラスト"

組み合わせ
破壊の爪
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
100%以上

体内の生体金属を、脳からの電気信号によってその密度を変化させ、四肢を大きな鉤爪に変形する技。体内の生体金属の総量には無論限りがあるため、1度に変形させることができるのは両手両足のうち2本までである。変形させる部位は腕から脚、脚から腕、右腕から左腕など、一度顕現させてしまえば瞬時に移動が可能。

武器作成。

剛速突進スティールブリッツ

組み合わせ
破壊の爪ハンティングスタイル
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
100%以上

姿勢を低くし、変形したネバーラストによって地面や壁面を強く踏み込み、驚異的な速度で標的に突っ込む技。

武器作成と戦闘移動。

コンバット‪×‬エクスマキナ

組み合わせ
武器攻撃コンセントレイトアタックプログラム(ターゲットロック)
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
至近
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
6
8
2+2
18
100%以上
6
7
2+4
22

剛速突進の勢いのまま、対象に無数の格闘を浴びせる技。何人も、この猛攻を防ぎ切ることはできない。攻撃中にネバーラストの適用箇所を変えることで、攻撃のレパートリーを増やすことができる。

通常攻撃。

‪流線外骨殼りゅうせんがいこっかく"アマルガムスキン"

組み合わせ
竜鱗(衝撃相殺)(機械化兵)
タイミング
リアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

身体の一部に生体金属を露出させ、身を守る技。金属の頑丈さと、衝撃を受け流すのに特化した造形によって、敵の攻撃を最小限にとどめることができる。

100%未満
装甲値+30、受けるダメージ-15

100%以上
装甲値+40、受けるダメージ-15

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 134 0 0 134 0/134
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

概要

・かつて有力だった財閥「斎賀財閥」をもつ斎賀家の一人息子。生まれた頃から力が強く、家の庭園の木を曲げてしまうこともあった。

・好きな食べ物はおはぎと緑茶。

・いいとこの生まれなので、学業はわりといける。

・基本的に分け隔てなく優しく、ここぞという時にカッコイイので、歳の近い女性チルドレンからの人気はそこそこだが、本人は全く気にしていないし、彼女を作るつもりもない。

・名家の生まれだが、言動は一般の高校生とほとんど変わらない。適度に騒ぐし、適度に勉強する。

・12歳の時、許嫁として連れてこられた1人の少女と知り合う。同い年の彼女とは話が合い、すぐに仲良くなった。次第に惹かれ合い、結ばれるのも時間の問題だった。

・15歳の時、斎賀邸を一体のジャームが襲撃。斎賀家は迅を残して全員死亡。迅の決死の防衛によって、少女は逃げることができ、ジャームの無力化に成功したものの、迅はその圧倒的力を前に右腕と丹田から下を全て失う。

・瀕死の中、オーヴァードとして覚醒するも、斎賀の特殊な血統の影響か、リザレクトが上手く機能せず、死の瀬戸際を彷徨う。UGNに回収され、緊急手術が執り行われた際、組織内で開発中だった生体金属骨格「R.A.B」が使用され、無事に完全な覚醒を果たした。

履歴

[とあるUGNエージェントの記憶]


斎賀財閥の邸宅にてジャームの襲撃が起きたと聞いた時、驚きはしたが意外とは思わなかった。あの斎賀財閥だ。商売敵や人生を壊されたやつが狙っててもおかしくない。だがなんの因果か、斎賀なんて妙な血筋をジャームが狙うとは。

古来より、斎賀家の子には生まれつき突出した能力が備わっていた。彼の祖父は天才的な頭脳、父は電気工学を自在に操り、そして息子は類まれなる膂力であった。斎賀財閥がとてつもないスピードで覇権を握ったのは、上の2代の力の賜物だろう。

斎賀家は、原因は不明だが、その血統がレネゲイドウイルスと適合しやすく、オーヴァードとして覚醒するまではいかないものの、その力の片鱗を扱うことができた。
しかし、無論レネゲイドウイルスの存在を知らない斎賀家は、一族にのみ顕現する呪いやなんかの類だと認識していたはずだ。

斎賀邸内に入ると、そこは形容し難い程の地獄だった。鉄錆の匂い、壁一面の赤、誰のものか分からない肉片…かつて名を轟かせていた斎賀財閥の邸宅は、一瞬にして墓場と化していた。

ふと上階から感じる、微かな反応。これは…レネゲイドウイルス。オーヴァードの反応?警戒しながら反応のする方へ向かう。扉の向こうには、赤く染った部屋。その中に反応はあった。

少年だ。この邸宅で少年というなら、恐らくは斎賀の息子だろう。まだ生きている。なんならオーヴァードへと覚醒を果たしている。横で死んでいるのはジャームだろうか?この子が、ひとりで?

しかし妙だ。この少年がオーヴァードならば、通常誰もが使えるエフェクト「リザレクト」をなぜ使用しない?あれはレネゲイドウイルス自身が、自己を防衛するために半ば強制的に発動されるエフェクトのはずだ。

年齢は、見たところ15歳。若さゆえか?否、リザレクトの発動に年齢は関係しない。彼の意思が強いか、あるいは…そもそもリザレクトが使えない?まずいことになった。
すぐさま身柄を回収、緊急手術と、リザレクト失敗の原因究明がマッハで行われた。

止血は成功。だが、腕と下半身を失ったこの状態では、すぐに衰弱死してしまう。そんな中、研究員のひとりがこんな提案をする。

「開発中の生体金属骨格[R.A.B]を使用してはどうか。」

生体金属骨格「R.A.B」。ブラックドッグのオーヴァードをサポートするために開発している生体金属。特殊な合金でできた流体金属内で、ブラックドッグのシンドロームを持つ特定個人のレネゲイドウイルスを急速培養し、同人物に移植することで、身体強度の補強、脳の電気信号によって自在に体内外での操作をし、戦力の増強を可能にする代物だ。

今この場面で、それしか手がないというのであれば、誰も拒否するものなどいない。すぐに血液でのレネゲイドウイルスの培養並びに体内への移植が始まった。移植して数分後、ようやく少年のリザレクトが始まり、その場に居合わせた一同は安堵した。

少年の名前は斎賀 迅さいが じんといい、やはり斎賀家の一人息子だった。迅とは、保護してから度々話す機会があった。

「…あの、彼女は、どうなったんですか?」

「彼女」というのは、迅の許嫁だったという少女のことだ。ジャーム襲撃の際、その場に居合わせたらしく、迅が何とか守ろうとしたものの、途中で気を失ったため、その動向が掴めないという。だが、恐らく…

「こちらとしても、彼女の消息は未だ掴めずにいる。何処にいるのか、何をしているのか、そもそも生きているのか…」

「そうですか…」

「でも、ひとつ言えるのは、あの日、あの子は確実に脱出に成功したということだ。現場にたどり着いた時、小さな足跡が、裏口から外へ続いているのが見えた。今彼女が生きているかは分からないけど、あの日の君の行動は、無駄ではなかったんだよ。」

沈黙。その間隙に、一体どれ程の感情が溢れていたかを知る術は私にはない。しかし、おそらくその大部分は、安堵だろう。彼が施設に運ばれる最中、彼がずっと口にしていた言葉。

「俺が…守らなきゃ…俺が…絶対に…守るんだ…」

そんな強い思いが、彼をオーヴァードへと変貌させ、彼の意志を遂行するための力を与えたのだろう。

「…俺は、これからどうなるんですか?」

「UGNの保護観察のもと、レネゲイドウイルスに関する任務に当たってもらうことになると思う。」

「もう普通の生活には?」

「戻れない、と考えてもらうしかない。どんな形であれ、こちらの世界に足を踏み入れてしまった。正体を知られてはいけない生活が始まると思っておいた方がいいだろうね。」

「ということは…彼女とも、会えない…?」

「…残念ながら、まともに会うことは不可能だろう。そもそも、誰も消息を掴めていないんだ。仮に見つけたとしても、我々は、影から見守ることしか出来ないんだよ。」

またしても沈黙。しかし、今回は短かった。

「…なら、それでもいいです。俺に、戦うための、いや、[守るための強さ]を教えてください。もう、悪いやつは誰も寄せ付けない…そんな強さが欲しい!」

目尻が赤みを帯びている。余程の決意だ。大切な人との別離も、日常に帰すことの出来ない虚しさも、全てを噛み潰して、今この言葉を放ったのだ。

誰かの、大切な誰かを守るため、今日も電鉤マキナは疾駆する。

[あなたが笑う世界を、]


初めて顔を合わせたのは、12歳の時。
父が連れてきたその人は、他の企業の社長の娘だという。ここ最近の時代には似つかわしくない文化、許嫁として、彼女を連れてきたそうだ。企業間での結束を強めるための、ある種の盤外戦術なのだろう。

でもかつての俺にはそんなことはどうでもよかった。
目の前の人に、俺は釘付けになった。
身長は…俺より少し低いくらいか。艶やかな黒髪、色白で透き通るような肌、華奢な体つき…可愛らしい仕草でモジモジしているのを見つめていると、ふと、彼女が俺の方を向いてきた。

視線が交わり、やがて1本の直線を描く。互いが互いの瞳の奥を見る。
吸い込まれそうな黒、その中に、生きていると感じさせる光が、キラキラと輝いていた。

「綺麗…」

不意に、そんな言葉が出てしまう。花や風景ならともかく、人の容姿にこの言葉を使うのは、生まれて初めてだった。

その言葉を聞いた彼女の頬が赤く染まり、下を向いてしまう。無理もない。真っ向から綺麗だなどと言われては、誰だって面食らう。
俺は慌てて父に助けを求めようと視線を彼女の後ろに移した。

いない!あのオヤジ出ていきやがった!
部屋にはすっかり妙な空気が流れてしまっていた。こんな空気を作り出しておいてなんだが、もうこの時の俺は、放った言葉の意味を思い返し、恥ずかしくて爆発しそうだった。

「…あ、あの…」

今にも破裂しそうな俺に、彼女が恐る恐る口を開く。未だ頬は少し紅潮している。俺の思考が「可愛い」と呟く。

「…ありがとう。」

そう言って、なんと彼女は俺に向かって微笑んだのだ。あちらも恥ずかしいが故、少しぎこちなくではあるが、確かに笑った。

俺の頭は臨界点に到達。心臓の音がはっきりと聞こえる。体が熱く、全身の筋肉が強ばっているのを感じる。なにか、なにか言葉を絞りだせ。少しでも会話を繋げるんだ。

「は、はい…」

バカみたいなコミュケーションエラーを起こした。焦りがガッツリ顔に出たのだろう。彼女は控えめにフッと吹き出すと、コロコロと笑いだした。
その笑顔を見て、俺は確信した。

(ああ、俺はこれから、この人の笑顔を守って生きていきたい。この出会いにどんな意味があろうとも、俺はこの人を守って生きていくんだ。)

次の瞬間には、俺はもう彼女の目の前まで寄っていた。急な出来事にびっくりして、彼女は目を丸くしている。

「俺はこれから、あなたを守って生きていたい。あなたが笑う世界を作っていきたい。いきなりでこんなことを言われるのは、嫌かもしれないけど…上手く言えないから、ちゃんと言います。これから先、あなたのそばにいても、良いですか?」

やらかした。完っ全に怖がられただろう。初対面でこんなことを言うやつは、おとぎ話にも出てこなかったというのに。

少しの沈黙の後、彼女がゆっくりと口を開く。頬は再び赤みを帯び、目は下を向いている。

「…はい…」

一瞬何が起きたのかわからなかった。確実に悪手だった特攻のはずが、了承…?
また、俺の頭は臨界点に到達した。部屋には再び妙な空気が流れ、その後あちら側の使用人が迎えに来るまでこの空気は続いた。

初めての出会いは、俺にとって波乱の1日だった。

[この時のために、]


彼女との会話はとても楽しいものだった。メールでも、直接でも、コミュケーションが取れるだけで、満たされる感じがした。

まだ中学生だし、家柄もある。2人だけでどこかに出かける、いわゆるデートは出来ない。でも、空いた時間に互いの家で遊ぶことならできた。普段は別々の学校に通っているので、休日のこうした時間が、とても楽しかった。

こんな日常のまま、時が過ぎていけばよかったのに。

それは、15歳の冬休み、雪がしんしんと降り積もる日の出来事。

自室にて、ふたりで時間を過ごしていると、不意に、玄関の方から尋常ではない叫び声がした。
部屋に彼女を残し、急いで階下に向おうとする。吹き抜けになっており、降りずともその様子が見える。

玄関ホールは血に染まっていた。自分の立っている床の真下から、真っ黒なナニカが姿を現す。
体に青い稲妻を走らせながら、ヒトのものとは思えない鉤爪をたたえた右腕で、片足のない使用人を引き摺っている「ソレ」は、低く呻きながら、ゆっくりと階下を彷徨っている。

怪物だ。得体の知れないものを目にして、脳の奥からアラートがガンガン鳴り響く思わずヒュッと息が漏れる。

「ソレ」が、玄関ホールのど真ん中で動きを止め、やがて、ゆっくりと首だけをこちらに向けて、ニヤッと笑って見せた。

言葉にならない叫びを上げながら、急いで自室に走る。おかしい。そんなはずはない。だって、だってだってだって、あの顔は。

自室に勢いのまま飛び込み、中にあったソファやら何やら重そうなものを扉にかけてバリケードを作る。
彼女は震えていた。明らかな異常事態に、完全にパニックになっている。

その顔を見た途端、先程までの焦りが一気に引いていくのを感じた。彼女を守らなければいけない。何とかして、ここから逃げなければ。

次に瞬きをした時には、目の前から扉が消え去った。あんなバリケードでは、「ソレ」の侵攻を止めることなどできないと薄々勘づいていた。

「ソレ」がゆっくりと近づいてくる。見慣れた顔が、変わり果てた姿でにじりよってくる。背後の窓はダメだ。飛び降りたとしても、クッションになるものがない。逃げるとしたら正面?でも、やつに追いかけられないようにするためには…

自分の手を見つめ、覚悟を決める。
彼女の目を見る。怯えきった瞳の中にも、キラキラと輝いている。これを守るための力が、俺にはある。

「いい?俺が合図したら、真っ直ぐ走って部屋から出るんだ。振り向いたり、止まったりしてはいけない。真っ直ぐ部屋から出て、家からも出るんだ。それから助けを呼ぼう。何があっても、止まっちゃいけないよ。」

自分で言ってて辛い。もう会えなくなるかもしれないのに。でも、これが俺の生きる道だ。彼女の笑顔を守りたい。3年前のあの日から、今も変わらず、俺の中で燃え続けている。

「3…2…1…今!」

ふたりで勢いよく走り出す。しかし、俺の目線は出入口ではなく、「ソレ」に向いていた。
雄叫びと共に「ソレ」の顔面に一撃お見舞いする。それでは飽き足らず、何発も、何発もその拳を叩き込んでゆく。

斎賀家に伝わる特殊な血統…生まれつきの突出した能力。俺は力が強かった。本来なら、財閥の存続にあまり寄与出来ないはずのその力は、今、目の前の大切な人を助けるために大いに役立っている。

そうだ。この時のために、俺は生まれてきたんだ。あの人を守るために、俺は!

目の前の敵を全力で殴る、蹴る。視界が赤く染まる。もう、誰の血かも分からない。

俺が守るんだ。絶対に俺が守るんだ。俺が守るんだ。俺が___。

そこからの記憶はほとんどない。気づいた時には、「ソレ」はボコボコの穴だらけになっていて、俺の手足が部屋の隅に転がっていた。

(あぁ、俺は死ぬのか…早いなぁ…)

彼女は無事に逃げきれただろうか。最後走り去る時、彼女はどんな顔をしていただろうか。それすらも分からない。彼女とした最後の会話は、行けもしないデートの計画だった。もっと好きなことを知りたかった。もっと色々なところに出かけたかった。家系のしがらみとか、そんなの関係なく、もっともっと一緒にいたかった。

…そうだ。まだ死ねない。

生きなきゃダメだ。あの子のそばにいるって誓ったじゃないか。出会ったその時からずっと、あの子を守るって、言ったじゃないか。
俺にはこんなことしか出来ない。だからこそ、ここで終わっていいわけが無い。最後まで___。

「俺が…守らなきゃ…俺が…絶対…守るんだ…」

たとえ心臓が止まっても、この言葉だけは言い続ける。そんな意志を嘲るかのように、視界は黒く染まっていくのだった。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 4

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