容姿・経歴・その他メモ

「なぜ俺が！！！！！水質検査をしなければならない！！！！！！！（する）」


特になんの変哲もなく生きてきた普通の研究者……になるはずだった。
専攻する海洋物理学の実地調査から帰還後、三日三晩熱を出し、治ったら“物が判る”ようになっていた。治ってない。実質悪化。
思い返せば調査中に研究船で暇を持て余した同期が変な魚を釣り上げていたので、暇つぶしに観察していた。
物が判るようになった今なら分かる。つついたり、持ち上げたりしていた。素手で。魚だ。原因は魚。どう考えてもあの魚。
釣り主の同期に、あの後くだんの魚をどうしたか聞いてみれば、どうするもこうするもないので海に戻したという。
ほっとしたものの、あんなキモいのに触れるのはお前と教授くらいだよ、と小馬鹿にされたので蹴り飛ばしておいた。憤られた。
それはそれとして、どうしよう一生このままなのかなと不安だったので、北斗くんと出会えたのは正直なところ天恵だった。
陽キャは……怖いけど…………。

魚（？）「キレたよ」

実家は弓道場で、幼いころから弓には触っていた。中高と部活も弓道部を選んでいた。
どちらかと言えば机に噛り付いていたい派だったため、道場も部活もそこまで入れ込んでいた訳ではなかったが、持ち前の集中力である程度の成績を残す。
昔取った杵柄が、まさか役に立つ日がこようとは、当時のシリカには知る由もなかった。

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