容姿・経歴・その他メモ

　最底辺の家庭に生まれた。両親ともおおよそまともとは言い難く、貧窮した日々の中で地獄の底を見つめていた。小、中学校ともほとんど通えず、父親が斡旋した客の相手をして過ごしていた。父親から夢月がいかに無価値な存在で、父親の言うことを素直に聞くことだけが唯一の価値と心身ともに刻まれていく。
　一応、中学校の卒業証書はもらえたが…。
　5年前、夢月を一夜買った男が違法ドラッグ（ジェネリックαトランス）を夢月に吸引させた。その結果、夢月はオーヴァードに覚醒。しかし、今までの生活から体力、精神力ともに覚醒の負荷に耐えることができず、ジャーム化さえできないまま死ぬかと思われた。
　ちょうどその時、ドラッグについて捜査していたUGNエージェントが現場を押さえ、夢月を哀れに思ったそのエージェントによってその場で凍結保存（サラマンダーだったらしい）、UGN日本支部に移送された。
　時は流れ、ローザ・バスカヴィルが日本支部副支部長に就任。彼女は霧谷を慕う者が多い日本支部において、自らに忠実な駒を欲していた。眠っていた夢月を実験体としてラボに送り、運良く実験に成功し目覚めた彼女を手ずから優しく教導した。
　結果、夢月はUGNを崇拝する狂信者となった。UGNに奉仕し、その身を捧げなければ自分には価値がないと思っており、どんな命令にも喜んで拝命する。どんな危険な任務であっても、笑顔さえ浮かべて。
　ローザの教育のおかげか、明るい性格を形成し、過去を一切振り返らない。方向が間違っている前向きさとUGNを背中に搭載した人工ポジティブを持つ、悲しき機械人形（サイボーグ）。
　なおローザもあまりの狂信に扱いかねており、また自分ではなくUGNに忠誠を誓ってしまっていることから、都合のいい駒にさえ彼女はなれなかった。それが幸せかどうか、彼女には思考さえできない。
　なお、夢月がUGNに回収され、収入源を絶たれた父親にケジメを付けてくれたため、御剣祥耶にそこそこの敬意を持っている。今となっては、もはやどうでもいいことだが。

　コードネームはコンボ時、4門のリニアキャノンから放たれる砲音がバンシーの死の絶叫のようだ、とどこかの誰かが付けた。元の泣沢女（ナキサワメ）は日本神話の女神だが、それを元にバンシーの当て字として鳴騒姫と当てたところに独特のセンスを感じる。…一体誰なんだ…。
　リニアキャノンは右左腕にそれぞれ2門搭載されており、砲口は腕上部に並ぶ。

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