容姿・経歴・その他メモ

彼は、主に爆撃火力支援によって戦う、行動支援も可能なモルフェイスのUGNエージェントだ。強力な装甲無視射撃を持つため、装甲の厚い敵、奥に隠れた敵に対し、非常に効果的な解決手段を提供する。しかし、ピュアブリード故、白兵戦や防衛戦に滅法弱く、白兵やガードに優れた味方が非常に相性が良い。

彼は、物心ついた頃から戦場にいた、生粋の傭兵であり、かつてはある独立した傭兵部隊に属していた。二十年前、少年兵として死に果てるはずだったが、死ぬ直前にウイルスが世界に蔓延、感染し、オーバードとして覚醒した。つまりはプュアブリード、第一世代であると言える。
その後はエフェクトを密かに用い、黄金生成による傭兵団の経済支援や、襲撃や破壊工作を成功させることで、オーバードを秘匿しつつ戦場を生き延びてきた。彼が第一世代でありながらエフェクトの練度が低く弱いのは、エフェクトを決して公にせず、能力に依存せずに戦ってきたためである。しかし、後述する事件がキッカケでFHエージェントにオーバードのこと、秘匿された真実を知り、傭兵団に迷惑をかけないためにも、勧誘を受ける形で、FHに一時所属し、日本へと派遣されることとなる。しかし、FHの破滅的信条に相容れず、裏切るような形でUGNエージェントになる。現在もUGN内から要注意人物として警戒されている。それはひとえに経歴のみならず、当人の性格の悪さや、挑発的な態度によるものでもある。

紛争の絶えない国などの危険な戦地において彼は、非常に高いパフォーマンスを発揮し、砂塵を操作することによる味方支援や武装強化を行う。彼が最も得意とする爆発物ランチャーは、一般には流通していない特殊なもの（本人は戦場で拾ったと主張）であり、エフェクトによって強化された砲撃は、極めて高い火力支援を提供する。かつて傭兵時代、一撃で戦場のど真ん中にガラス化したクレーターを作り出した。無論オーバードのエフェクトによるものだが、大衆には傭兵団が危険な爆撃兵器を秘密裏に所有していると疑われ、周囲に無用の猜疑心を掻き立ててしまった。これを契機にFHのエージェントに発見され、傭兵団を去ることとなる。オーバード組織にてコードネームを求められた彼は、カハラ傭兵団が擁していると疑われた爆撃兵器の仮称「グラウンドゼロ」、それを自身の異名とした。通常、コードネームは簡単に「W（ダブリュー）」をよく用いる。

幼少からエフェクトによる黄金の生成を常用していたこと、また、彼のエフェクトが侵蝕率に応じて指数関数的に向上する性質のため、頻繁に侵蝕を強める戦い方から、比較的侵蝕が進行している。彼の戦術立案には卓越したものであり、態度の悪さや凶行は侵蝕によるものとUGNは当初考えていたが、実際はそんなことはなく、育ちの悪さによるものだった。

彼の容姿は血を思わせぬフリーターの青年のようでありながら、飄々とした態度で他者を近づかせない。傭兵団流の“普通の対応”をする、無垢なUGNチルドレンにとって悪い意味で刺激的な人物である。

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