プロフィール

「や。初めましてかなっ？　帯織リカコ、コードネームは｜Ｃ《　　３》！　ちょっと縮めてキュービックって呼ぶのがおすすめって話だね！」

「そろそろ結婚とか考えないとやばい年なんよなあ。でもさぁー。こんな見た目を好きになるロリコンって時点で終わってるって話じゃん？」

　ＵＧＮのイリーガルであり、神代グループのある研究所の研究主任。外見上は中学一年生程度の容姿であるがこれはオーヴァード化の影響。数年前までは野暮ったい眼鏡でデカ乳高身長の黒髪研究者女だった。


　性格傾向は、誰とも分け隔てなく会話できる一方で、空気を読むのが苦手気味な陽のコミュ障。記憶力がよく集中力もあって、大企業傘下の研究主任になるだけの聡明さを有するが、｜本物《ノイマン》とは比べるべくもない。
　
　上昇志向および承認欲求がかなり強めで、おだてられるとすぐに気をよくする。ちょろい女。

　好みの異性は「感情と行動を切り分けられる人」。より素直に「価値観の合う人」と言ってもいいが。
　合理的に行動を選択できる前提のうえで、自分に対して不合理な欲望を内面に抱いて欲しいと思っているし、それこそが愛の本質であろうとも考えている。

　意外とロマンチストで恋愛に興味があるが、自分には縁がないだろうなと諦めてもいる。

　現在の一番の悩みは、出先のコンビニで酒や煙草を買えないこと。

経歴

　神代グループのある末端の研究所の研究主任。ーー今となっては、名簿上だけれど。

　神代グループは全社方針としては善良だったが、レネゲイド災害による社会変化の全盛にあって、その閉鎖性・不透明性から、非合法な人体実験やらなにやらに手を出して成果を上げようとした部署は多い。

　彼女もまた人並みにマッドなサイエンティストであったので、彼女の研究所でもまた人体実験が行われた。しかし彼女はそれなりに道徳心があったので、実験体として攫ってきた子供や行き場のない債務者ではなく、自らの体を利用した。

　結果、望まれた結果は、その半分のみを得た。一般人だった彼女はオーヴァードになった。が、色素は抜け、体は縮み（若返るといえば聞こえがいいが、肝心の寿命もまた延びるどころか縮んだ）、何より重要なこととして、彼女に芽生えた異能は、彼女が望んだ創造の才覚ではなく、破壊するだけの暴力だった。

　彼女のモデルケースを参考に改良が施された結果、彼女の部下は彼女を超える｜天才《ノイマン》になった。壊すしか能のない主任はもう必要ないので代替わりの時期であると思っているのだが、自分を慕ってくる部下が辞めさせてくれない。

　研究主任としてできることは責任を背負ってハンコを押すことくらいになりつつあるのでそのような生活を送りつつ、最近はＵＧＮの｜外部協力者《イリーガル》として、近くの支部に顔を出す時間が、主任業の時間よりも増えている。

　神代グループはＵＧＮと友好的な関係を築きたがっているし、自身の異能が振るわれるのに最も適した場所は、どう考えても研究室より戦場なのだ。

データ補記

セッション履歴